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重夏の部屋


[812] 散華抱擁。
詩人:重夏 [投票][得票][編集]

傷つくことに 怯えては
馳せる想い
淡く蒼い涙へと姿をかえ

冷たい雨に打たれ 花散らす
美しい潔さなんて 僕は

持ち合わせていなかったんだ


だからそっと 君の手を解いた
はらはら舞う 花のもと
君の幸せを こんなにも
願いながら


傷つけることを 恐れては
褪せぬ想い
鮮やかな痛みへと姿を変え

暖かい風に吹かれ 花散らす
儚くも温かいモノなんて 僕は

ずっと 知らずにいたんだ


この手 結び続づけるなんて
許されていいワケなかった


だからそっと 君の手を解いた
はらはら舞う 花のもと
君の幸せだけを
こんなにも こんなにも

...祈りながら

カタチに出来ない
“ありがとう”を 叫びながら




2007/04/22 (Sun)

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