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重夏の部屋


[834] 極彩色の声。
詩人:重夏 [投票][得票][編集]

“大丈夫”なんて言葉で
強くなれるわけなんてないよ

“ごめんね”なんて言葉は
出来れば 欲しくないモノだね


僕らは きっと
分かち合えない 何かを持っていて

拭い切れない涙を 
もう 幾度流して来たことでしょう


ねぇ 僕のこの声は届いていますか
ねぇ あなたのその声は
僕を 泣かせるほどに
ほら そっと 心に触れてゆくのです



“さよなら”なんて言葉に
慣れる日なんて来るはずないよ

何気ない一言に 心が揺れて
しまうのは どうしてだろうね


僕らは きっと
分け合えない 痛みを持っていて
解り合えない 過去を持っていて
 
拭い切れない涙を 
もう 幾度流して来たことでしょう


ねぇ 僕のこの声は届いていますか
ねぇ あなたのその声は
僕を 泣かせるほどに
今日も 優しく 哀しく

ほら そっと 心に触れてゆくのです

2008/12/16 (Tue)

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