詩人:緋子 | [投票][編集] |
過去を憎むことは
現在を憎むことと同じこと
縺れ絡まる糸を
どこまでほどいて
一点に絞れば
ヨカッタコトになるのかな
好きな人がいて
嫌いな人がいて
幸せな瞬間があって
絶望の衝撃があって
いつかのわたしが
どう転んでも
こんな形になってしまう運命だったのであれば
神様、
私にとって
正しかったこと
間違っていたこと
それは何?
悲しいくらいに
爆発する負の感情が
黒い思い出を再生し始める
死霊みたいに涙を流して
ふらふらとひとつずつ
拾い上げる
もうこんな日々を
終わりにしたいのです
詩人:緋子 | [投票][編集] |
誰かのことを思う前に
結局自分が一番大切なんだ
自分にとって大切な誰かを繋ぐより
誰かにしがみついてることで精一杯なんだ
だから私
誰かを傷つけてばかりだ
自分を大切にしたいから
誰かを大切にしたいけど
自分を通さないと
誰のことも見えないなんて
勝手だな
詩人:緋子 | [投票][編集] |
呼吸を止めて
首を絞めて
頬をはたいて
頭をぶつけて
息を吸い込んで
笑って見せて
手を引っ掻いて
髪を引っ張って
もう一度泣いて
落ち着いて
落ち着いて
落ち着いて
私は弱い醜い悔しい
止まれ私の心臓
止まれ嗚咽
涙
お願い
詩人:緋子 | [投票][編集] |
ひたすら涙を流しまくっても
あたしは帰ってご飯を食べるし
頭がガンガン痛くても
寝たら次の日にはなかったことになる
だってあたしは人間だから
立ち直れないと思えるくらい落ち込む
だけど周りの言う鬱じゃない
そうだ人間くさいんだ
歌を唄っていれば
悲しい記憶も飛んでく
悲しいくらいにあたしは立ち直るのが早くて
明日も生きてくんだ
詩人:緋子 | [投票][編集] |
いつもと同じ場所
いつもと同じ今日
ありふれた景色の中
爆弾が仕掛けられている
昨日を塗り替えるので精一杯なのに
今日をまともに踏み出すことなんか出来なくて
この胸が、頭が言葉を失うほどに
限界は近づくばかり
はやく終わればいいのに
詩人:緋子 | [投票][編集] |
笑った顔に水を浴びせて
元気になんかならないよ。
お日様の下放り出されても
強くなんかなれません。
もっとうまくなれと
罵声を上げられ続けても
あー、
生きる意味を探してる
根こそぎ気力を奪われてばっかりだ
こんな世の中森林伐採だ
あたしの心を返しやがれ
詩人:緋子 | [投票][編集] |
拒まれるばかりなんだ。
そんなに私変かなあ
変なんだろうなあ
悲しいよ。
私は人じゃないんだね。
異物なんだ。
いつもいつも
海水に浮かぶプラスチックの破片みたいな。
どうやっても、
相容れないし
相容れることは出来ない。
目につくばかりで。
はやく消えた方がいいって
無言の制圧をかけられる
心がバキバキと音を立てて壊れそうになるよだって私は異物だから。
笑っても
泣いても
みんなのいる場所には届かない
詩人:緋子 | [投票][編集] |
明日が来なければいい
私が変わらなければいい
折り曲げないで
何度も何度も 執拗に
私の気持ちを折り曲げないでよ
鏡の中で笑っている
孤独なココロが捻れ曲がる
笑っているのにすごく黒い
知らない自分を目の当たりにしてるようで
誰に向ければいいのか分からない気持ちが胸に蓄積していく
みんなを睨み付ける目。
潰れるのが怖かった
焦りはない
ただ何かを忘れていく喪失感だけが胸を漂う
変わらなくていい
変わらないでいい
だけどいつまでもしがみついてる
醜い自分から、離れたい
明日は見えない。
詩人:緋子 | [投票][編集] |
死ぬまで汚れを重ねる人生なんて終わってしまえばいいなんて綺麗事ぜんぶ流してしまえ
何も知らない赤ちゃんみたいに
人と関わる度に身を削らなきゃいけないなんてあたしの頭がどこかで複雑に入り組んだせいなの
大人の事情を砂にして飲み込んだ
机に向かっても鉛筆をへし折るばかり
頑張らなきゃでも休まなきゃ
バランスがわかんない
あたしの顔を踏んでく固い靴
そんな大人になりたくないのにいい加減現実を見なさいと叱られる
小さな子供を瞳の奥に飼ってるの
詩人:緋子 | [投票][編集] |
わたしを呼んだ、
真っ黒な雲の中。
悲しみの雷雨が胸に食らいつく
洗い流せない罪と向き合うために
傷つくことが正義だと
すべての音を拒んだ
夢から覚めて、
はじめて地に足をついたとき
その安心感を知った
先の見えない未来に
恐怖よりも希望を持つことを教えられた、
青い空。