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麗華塵の部屋  〜 投稿順表示 〜


[38] ラプソディ
詩人:麗華塵 [投票][編集]

それは小さな森の幻想
幼い体に白き髪を揺らし
幾時も愛する人間(ひと)を思った
小さな命の唄…


ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き髪 黒に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう


出会いはいつの日か
病で苦しむ貴方を見つけた時
どうしようもない感情が私の胸を貫いた
世界もまた病に犯され
腐った大地が地平線を覆った
私はただ貴方を守りたくて
私はただ貴方を守りたくて…

ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き髪 黒に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう


「自業自得だ…人は自分のセカイの為に神から授かった大地を黒く染め、今その報いを受けている。ラプソディ。何も感じることはない。貴女はただ美しい白き髪でいて…」

次に逢ったのはいつの日か
貴方は逞しく成長し
愛する相手も見つけたのね…
他の者は笑うけど
私はただ貴方を守りたくて
私はただ貴方を守りたくて

ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き髪 黒に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう


白き髪はもう黒く染まってしまったのに
貴方への想いが黒く染まらないのは何故?
いつまでも貴方を守っていたかったけれど
小さな私には
もう…

ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き命 無に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう


守りたい、ただ貴方だけを…
守りたい、ただ貴方だけを…
守りたい、ただ貴方だけを…


2005/09/25 (Sun)

[39] セイレーン
詩人:麗華塵 [投票][編集]

「私は涙を流したら死んでしまうから…決して悲しい恋をしてはいけない
たとえどんな手を使っても貴方を…」


私の心は汚く朽ち果て
その涙さえ枯れ果てて
どんな夢よりも
どんなモノよりも
ただ貴方が愛しくて

今日も一人
大海の中心で
悲鳴で彩られた
愛の歌を歌います
私の口ずさむメロディは
海を荒らし
多くの命を奪うでしょう

貴方のために歌った歌は
何曲目になるでしょう
それでもたった一曲も
貴方に届いてはいないのでしょう

私の心は汚く朽ち果て
その涙さえ枯れ果てて
どんな夢よりも
どんなモノよりも
ただ貴方が愛しくて

風の噂で聴きました
貴方は明日
私の住む海にいらっしゃるのですよね
とっておきのラブソング
貴方の為に奏でます


「決して相成れぬ間なら、いっそ貴方を亡きものにして、ただ私だけの人になって下さい…」


貴方のその澄んだ瞳
忘れた時はありません
貴方のその笑顔
忘れた時はありません
今、貴方の時を止め
ただ…私のモノに…


「………」


声がでなくて…
声がでなくて…
声がでなくて!!
貴方を亡くしたい衝動に駆られる度
出てくるのは涙ばかり
幾度も歌った恋の歌
決して忘れたわけではないのに!!

私の心は汚く朽ち果て?(それでも心はざわめく)
その涙さえ枯れ果てて?(それでも涙は止まらない)
どんな夢よりも
どんなモノよりも
ただ貴方が愛しくて

ただ貴方が愛しくて…


崩れゆく視界の中
船の上の貴方の笑顔を見ながら
「貴方のそれを奪わなくて良かった」
本当に私は貴方を愛していたんですね…


2005/09/27 (Tue)

[40] 命の時計 (S.ver)
詩人:麗華塵 [投票][編集]


人の命はよく時計で表現される

しかし、時計のような繰り返しの人生など有るワケがなく

昨日と違った些細な何かが

僕達を冒険へと導く…


2005/11/27 (Sun)

[41] 黒ノ夢(S ver)
詩人:麗華塵 [投票][編集]


たった今、生きるのをやめよう
あなたを見失った、この空の下
苦しむのをやめよう

たった今、生きるのをやめよう
それ以外、逃げられない世界…



もう、笑えないよね…

2006/01/02 (Mon)

[42] 月夜ノ晩ニ貴方ハ消エタ。
詩人:麗華塵 [投票][編集]


「さよなら」なんて

おかしいよね

「また逢える」なんて

うそつきだよね

星の煌めきを
グラスに注いで

あの日の貴方を
思い出す


滅びの星の煌めきのように
実体が無い今も輝き続け
凍える右手を机においても
温めてくれる左手は
もう戻らない


「さよなら」なんて

おかしいよね

「また逢える」なんて

うそつきだよね

そんなことを考える
月夜の晩には
私の瞳から
星屑一つ…



2006/01/03 (Tue)
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