ホーム > 詩人の部屋 > 麗華塵の部屋 > 月夜ノ晩ニ貴方ハ消エタ。

麗華塵の部屋


[42] 月夜ノ晩ニ貴方ハ消エタ。
詩人:麗華塵 [投票][編集]


「さよなら」なんて

おかしいよね

「また逢える」なんて

うそつきだよね

星の煌めきを
グラスに注いで

あの日の貴方を
思い出す


滅びの星の煌めきのように
実体が無い今も輝き続け
凍える右手を机においても
温めてくれる左手は
もう戻らない


「さよなら」なんて

おかしいよね

「また逢える」なんて

うそつきだよね

そんなことを考える
月夜の晩には
私の瞳から
星屑一つ…



2006/01/03 (Tue)

前頁] [麗華塵の部屋] [次頁]

- 詩人の部屋 -