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孤 花の部屋


[11] さよなら
詩人:孤 花 [投票][得票][編集]

貴方の睫と睫の間から
雫が膨らんで

ゆっくり落ちてゆくのを
ただ眺めている

その間にさえ

貴方の白い肌が
痛ましいほどに美しくて

見とれる


抱き締めてあげられない

僕は何かにつまずいてて

捕われたまま

身動きがとれない


貴方の顏の中の絶望の色を

静かに待つだけ

静かに


静かに


終りをただ



受け入れるだけ



2009/04/21 (Tue)

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