詩人:pereo。 | [投票][編集] |
自分の知らないところで世界が回ってる
あなたみたいには頑張れないから
今は生きてるだけで精一杯だから
逃げかもしんない
言い訳かもしんない
言われたってしょうがない
あなたは凄い人だから
私が
泣いてる間に
叫んでる間に
苦しんでる間に
世界が回っていく
あなたは私を置いて行く
不器用かもしんない
不様かもしんない
卑屈かもしんない
でもあなただけは
そばにいてよ
見捨てないでよ
ねぇ...お願い...独りにしないで...
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
四肢はだらしなく垂れ
白い肌に青黒い唇
弛緩した身体はただ
肌に詰まった何か柔いもの
それでも目の前のそれは
まだ「アナタ」だった
硬く成り行く
この身体はアナタ?
死化粧された肌は驚くほど冷たい
この冷たいモノはアナタ?
焼いて拾って
この白い塊達はアナタ?
いつあなたはこの世界から消えちゃったんだろう?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
ごめんね
かあさん
もう一度会えるなら伝えたい
「ごめんね、ありがとう、大好き」
あなたの遺した手紙
「ダメな母親でゴメンね」
ダメじゃないよ
ボクを生んでくれたじゃん
そりゃ腹立つこともあったけど
もうケンカも出来ないじゃん
「ずっとそばにいます」
なに言ってんだよ
もう謝れないじゃん
頑張ったね、って褒めてよ
もう頭もなでてもらえないじゃん
ボクの名前もう一度呼んでよ
まだあなたのコトで泣いてるよ
もう二度とあなたには触れられない
まだ早すぎたよ
もう一度会えるなら伝えたい
「ごめんね、ありがとう、大好きだよ」
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
時が降り積もっていくものなら
過去を消したら今のボクも消えてしまうのですか?
時が流れていくものなら
流れた過去は今のボクにはどうにも出来ないのですか?
今のボクには過去を変えることは出来ないのですか?
いくらここで泣き喚いても謝っても何も変えられないのですか?
自分の意志では無い過去でも受け入れなければいけないのですか?
何も出来ぬまま生きていくのですか?
それではあまりにも理不尽で不平等です。
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霧雨が降る
柔い光の中
少し涼しい風が吹く
朽ちた身体は何になったのだろう
空気になったのか
水になったのか
キミは消えてこの世界に広がった
いま浴びるこの雨はキミかもしれない
キミがよみがえる事はないだろう
それでも もう少しこの雨を浴びていたい
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
気が付けばここまで来ていた
泣きながら走った日もあった
耐え切れずに倒れこんだ日もあった
必死で
ただただ、必死で
空なんて見上げる余裕無くて
やっと今立ち止まって顔を上げた
突き抜ける青い空
涙のにじむ夕日
慰めるような夜空
空のキレイさに今更気付いた
これからも空は
ずっとずっと、ボクの頭の上にある
ボクはあと何度この空を見上げられるのかな?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
ここまでの時間を
0と1の人達が
勝手なスピードで
分類する、分類する
ボクの目の前を 流れていくだけなんです
いままでの成果を
濁った目の人達が
不条理な枠で
切り分ける、切り分ける
ボクは成すがまま 細かくなっていきます
だから今日も
うずくまりデタラメを 吐かないといけないのです
だから今日も
目的も無い帰り道を 帰らないといけないのです
ボクは誰なんですか?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
窓の無い部屋に
悲痛な泣き声がこだまする
胸をかきむしり
血を流して嗚咽する
捕らえようの無い痛みが
部屋中に飛び回る
引き金を引くことも許されず
ただ苦しむだけなのか?
助けを求める言葉は
もはや声にならない叫び
圧倒的な絶望感と
傷だらけの自分
地獄が在るとするなら
出口も見えないここが地獄だ
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
食用の牛や豚はその人生に
随分と手間をかけられ生きるそうです。
微調整された餌を食べ、ハーブを食べ、ビールを飲み、マッサージを受け...
手塩にかけた肉、それはそれは大層美味しくなるそうです。
手間のかけ具合や育った環境で
ランク付けされ値段が決められて売られるんだそうです。
なんだか人間の人生に似ていますね?
何を食べ、何を感じ、どんな環境で育ったか。
親の手料理を憶え、愛情を受け、お金に恵まれ、身体に恵まれ...
そういう人はきっと美味しくなるんでしょうねぇ。
環境のよかった人間は値段も高いんでしょう。
ひょっとしたら牛や豚や鳥なんかより
幸せを浴びて生きてきた人間の方が
よっぽど、美味しいのかもしれませんね...?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
えぐった傷は
あなたでは塞げない
優しい言葉も今は痛いだけ
したたる血は
拭っても止まらない
慰めても涙は止まらない
あて先の無い刃は
切り刻み
切り刻み
回り
回り
またここに戻ってきた
ただ生きづらかっただけ
あて先の無い刃は同じ傷をたどる
あなたの声も届かない