詩人:pereo。 | [投票][編集] |
乾いて笑う度
裂けるんだ
なんで流しながら
笑ってるの
ねえ 分かってんでしょ
そこは正直だね
笑って嘘吐く度
溢れるんだ
なんで流したまま
笑ってるの
ねえ 分かってんでしょ
ここは正直だね
いいから僕に放ってよ
いいから僕に当たってよ
隠れて裂けて
溢たれて笑って
いつか微笑んで
沈んで逝くんだね
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少女が泣き叫ぶ
「何でこんなんなってんの」
赤い夕焼け空から
破れたガラスがにわか雨
きついなきついな
それはきついな
「叫んだところで何も変わんない」
由縁ある雨で
少年が笑い出す
「こんなつもりじゃなかった」
暗く曇った空から
死んだカラスが降り出す
いたいないたいな
それはいたいな
「後戻りなんて出来やしないのに」
応報の雨で
日常の片隅で狂気を育てて
何時かは来るって分かるだろう
こわいねこわいね
それはこわいね
「避けたところで何処にもいけない」
土砂降りの雨の中で
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ありがとう
出逢えて良かった
辛すぎるから死ぬ
悲しすぎるから死ぬ
生きていたくないから死ぬのなら
それは弱いことですか
弱くても惨めでも
悲しくても迷惑でも
どんなに止められても死ぬのなら
誰に止めることができますか
たくさんの人へありがとう
もしかしたらさようなら
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
辛かったね
寂しかったね
きみは沢山耐えて
唇を噛んできたんだね
大丈夫さ。
いまきみは生きている。
耐えて苦しんで
それでもここまで
きみは生きている。
だからさ
そろそろ許してあげようよ?
小さい頃のきみが
まだ泣いたままだよ
大丈夫だよ。
いまのきみなら出来るよ。
あの頃よりちょっと
大人になったいまなら
きっと出来るはず。
手伝うよ。
少しずつやり直そう。
少しずつ埋めていこう。
あの頃のきみを
許してあげようよ。
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さっきまで君がいた
僕の左側が寒い
二人はいつだって
ふざけあっていたいのに
無理して笑う君を見て
笑うだけで精一杯だった
永遠なんて言わない
せめてもう少し見ていたかった
暗い帰り道
君が横にいなくて
僕は月を見ていた
二人はいつまでも
笑い合っていたいのに
握っていた手の感触が
恋しくて寒すぎるよ
いつか二人は
死んでしまうから
僕はここにいる
全力で愛しているよ
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暗い森に触りそう
不安が耳元まで来てる
潰されそうな暗さに
胸が騒ぐ静けさと
なんだか死にそう
何時の間にかはぐれた
独りに絡みつかれた
耳鳴りの不快感
痛い方がまだマシかな
なんだか死にそう
気持ち悪いな
すっきりしたいな
いっそ死にたいな
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
夕陽がオレンジに染める
天気雨が降り出す
濡れるまま走るひと
ちいさな傘で濡れるひと
一人一人に
いままでの時間と
これからの時間が
流れるんだろう
トラックが空気を揺らす
何処からか音楽
伸びた灰が崩れる
コーヒーが美味しい
なんてことはない
いままでの時間と
これからの時間が
流れていくんだろう
街灯が灯る
何処かへ急ぐひと
諦めて歩き出すひと
なんてことはない
紺色と夜がやって来る
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
ふわふわ
1センチだけ浮きながら
君を見ていた
すぐに追いかけるから
ちょっとだけ待っててよ
ゆらゆら
1センチだけ揺れながら
君をつかんでいた
すぐに立ち上がるから
もう少しだけ待っててよ
いないとちゃんと
立っていられないんだ
だから横にいてよ
理由とかメリットとか
どうでもいいから
ずっと横にいてよ
ずっとずっと
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うれしいからって泣くなよ
きみが笑うならぼくも笑うぜ
笑った顔がいちばんだから
ひとりでなんて泣くなよ
どこかに行くなら手を繋ごうぜ
ふたりの時間が足りないから
あんまり優しくするなよ
甘えたくなるから
あんまりいじけんなよ
離れたくなくなるから
ひとりの時間が長いから
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
泣き方を忘れた僕に
泣いて見せてくれたのは君
泣いてる君を好きになって
笑った君をもっと好きになって
最後の瞬間は抱き締めていたい
君と最後まで最後まで
泣きながら手を握った君
手を握って笑ってくれた君
君の表情を好きになって
変わる君をもっと好きになって
最初から最後まで触れていたい
君の最後まで最後まで
君の笑顔を見てから
君に最後まで触れながら
僕も笑顔になりたい
きっと永遠に最後まで