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pereo。の部屋  〜 投稿順表示 〜


[305] うつろ
詩人:pereo。 [投票][編集]



乾いて笑う度
裂けるんだ

なんで流しながら
笑ってるの

ねえ 分かってんでしょ
そこは正直だね


笑って嘘吐く度
溢れるんだ

なんで流したまま
笑ってるの

ねえ 分かってんでしょ
ここは正直だね


いいから僕に放ってよ
いいから僕に当たってよ


隠れて裂けて
溢たれて笑って

いつか微笑んで
沈んで逝くんだね

2012/01/14 (Sat)

[306] 土砂降り
詩人:pereo。 [投票][編集]



少女が泣き叫ぶ
「何でこんなんなってんの」

赤い夕焼け空から
破れたガラスがにわか雨


きついなきついな
それはきついな
「叫んだところで何も変わんない」

由縁ある雨で



少年が笑い出す
「こんなつもりじゃなかった」

暗く曇った空から
死んだカラスが降り出す


いたいないたいな
それはいたいな
「後戻りなんて出来やしないのに」

応報の雨で



日常の片隅で狂気を育てて
何時かは来るって分かるだろう


こわいねこわいね
それはこわいね
「避けたところで何処にもいけない」

土砂降りの雨の中で

2012/01/23 (Mon)

[307] ありがとう もしかしたらさようなら
詩人:pereo。 [投票][編集]



ありがとう
出逢えて良かった


辛すぎるから死ぬ
悲しすぎるから死ぬ
生きていたくないから死ぬのなら

それは弱いことですか


弱くても惨めでも
悲しくても迷惑でも
どんなに止められても死ぬのなら

誰に止めることができますか


たくさんの人へありがとう
もしかしたらさようなら

2012/02/04 (Sat)

[308] 許して
詩人:pereo。 [投票][編集]



辛かったね
寂しかったね

きみは沢山耐えて
唇を噛んできたんだね


大丈夫さ。

いまきみは生きている。

耐えて苦しんで
それでもここまで

きみは生きている。


だからさ
そろそろ許してあげようよ?

小さい頃のきみが
まだ泣いたままだよ


大丈夫だよ。

いまのきみなら出来るよ。

あの頃よりちょっと
大人になったいまなら

きっと出来るはず。


手伝うよ。

少しずつやり直そう。
少しずつ埋めていこう。

あの頃のきみを
許してあげようよ。

2012/02/05 (Sun)

[309] 
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さっきまで君がいた
僕の左側が寒い

二人はいつだって
ふざけあっていたいのに
無理して笑う君を見て
笑うだけで精一杯だった

永遠なんて言わない
せめてもう少し見ていたかった


暗い帰り道
君が横にいなくて
僕は月を見ていた

二人はいつまでも
笑い合っていたいのに
握っていた手の感触が
恋しくて寒すぎるよ


いつか二人は
死んでしまうから

僕はここにいる
全力で愛しているよ

2012/03/26 (Mon)

[310] 
詩人:pereo。 [投票][編集]



暗い森に触りそう
不安が耳元まで来てる

潰されそうな暗さに
胸が騒ぐ静けさと
なんだか死にそう


何時の間にかはぐれた
独りに絡みつかれた

耳鳴りの不快感
痛い方がまだマシかな
なんだか死にそう


気持ち悪いな
すっきりしたいな
いっそ死にたいな

2012/05/12 (Sat)

[311] 時間
詩人:pereo。 [投票][編集]



夕陽がオレンジに染める

天気雨が降り出す
濡れるまま走るひと
ちいさな傘で濡れるひと

一人一人に

いままでの時間と
これからの時間が
流れるんだろう


トラックが空気を揺らす

何処からか音楽
伸びた灰が崩れる
コーヒーが美味しい

なんてことはない

いままでの時間と
これからの時間が
流れていくんだろう


街灯が灯る
何処かへ急ぐひと
諦めて歩き出すひと

なんてことはない
紺色と夜がやって来る

2014/03/15 (Sat)

[312] ずっと
詩人:pereo。 [投票][編集]



ふわふわ
1センチだけ浮きながら
君を見ていた

すぐに追いかけるから
ちょっとだけ待っててよ


ゆらゆら
1センチだけ揺れながら
君をつかんでいた

すぐに立ち上がるから
もう少しだけ待っててよ


いないとちゃんと
立っていられないんだ
だから横にいてよ

理由とかメリットとか
どうでもいいから
ずっと横にいてよ

ずっとずっと

2012/05/25 (Fri)

[313] いっしょ
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うれしいからって泣くなよ
きみが笑うならぼくも笑うぜ

笑った顔がいちばんだから


ひとりでなんて泣くなよ
どこかに行くなら手を繋ごうぜ

ふたりの時間が足りないから


あんまり優しくするなよ
甘えたくなるから

あんまりいじけんなよ
離れたくなくなるから

ひとりの時間が長いから

2012/07/20 (Fri)

[314] 最後まで
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泣き方を忘れた僕に
泣いて見せてくれたのは君

泣いてる君を好きになって
笑った君をもっと好きになって

最後の瞬間は抱き締めていたい
君と最後まで最後まで


泣きながら手を握った君
手を握って笑ってくれた君

君の表情を好きになって
変わる君をもっと好きになって

最初から最後まで触れていたい
君の最後まで最後まで


君の笑顔を見てから
君に最後まで触れながら

僕も笑顔になりたい
きっと永遠に最後まで

2012/09/07 (Fri)
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