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pereo。の部屋  〜 新着順表示 〜


[51] 
詩人:pereo。 [投票][編集]

痛い記憶を忘れちゃいけない

残酷な光景を焼き付けろ

崩れる音を刻み付けろ

流した涙は小瓶にしまって



血を吐きながら生き続けるんだ

泣き叫びながら生き続けるんだ



もしも記憶を過去として薄れさせ

安らかに幸せになるのなら



そんな人生は嘘だ

そんな人生は嘘だ

2010/06/08 (Tue)

[50] ピュア
詩人:pereo。 [投票][編集]

禍禍しくて

毒々しい

悪意と狂気だけ詰め込んだら







それは純粋?

2010/06/05 (Sat)

[49] 
詩人:pereo。 [投票][編集]

疲れた体

疲れた頭

疲れた目


どこか眠気にも似た疲れが

体中に淡く染みる



溜め息と共に

見上げれば深い深い紺の空


ふと

昼間の熱が緩んだ空気が

少し汗ばんだ肌をあおる



疲れが夜の黒に溶けてゆく

2010/06/04 (Fri)

[48] あったかいもの
詩人:pereo。 [投票][編集]

ずっと
ずーっと

強がって生きてきた
平気なフリをしてきた



いっぱいになって
どうしようもなくなって



そんなボクを
キミは優しく抱きしめて

そっと頭を撫でた



涙が溢れる

もう涙なんて枯れたと思ってたのに


あったかい愛が

胸の傷に染みる



ありがとう
もう少しこのままでいさせて

2010/06/03 (Thu)

[47] black box
詩人:pereo。 [投票][編集]

黒い部屋でキミは呟く
「ここでは貴方を誰も責めない」

理屈も
常識も


うずくまるボクにそっと囁く
「ここでは何をしても良いんだよ」

法律も
責任も


怯えたボクを抱きしめる
「ここでは何もしなくて良いんだよ」

時間も
記憶も



全ては窓の外
汚い風景と共に

消えていった
消えていった

2010/06/02 (Wed)

[46] いたみ
詩人:pereo。 [投票][編集]

人が本物の痛みを感じているとき

麻酔も傷を縫うことも
出来ないのです

ただ出来るのは

うずくまり
くいしばり
呻きながら

ただ時が過ぎるのを待つ

他に仕方が無いのです



そんなときに限って
時は遅くなるのです

ただ出来るのは

そばにいて
抱きしめて
共に泣きながら

痛みを共に感じる

それで痛みが減るわけでもありません
でも他に仕方が無いのです



時が過ぎ
痛みに冷静でいられる様になったとき

初めて人は
そばにいる人に気付きます



人は本物の痛みからは
逃げることは出来ません

出来る事といえば
ただそばにいる事だけなのです


そばにいる事だけなのです

2010/06/01 (Tue)

[45] 悲しみの痛み
詩人:pereo。 [投票][編集]

痛い

痛い言葉

あの日の朝


あなたは
目を少し細め
怖がるように

扉を開け出て行く私に

そっと微笑み

声をかけた

「もう一度、顔を見せて?」



あれが最期だなんて
切な過ぎるよ

なんで振り向いて
あなたを見なかったのか

なんでその微笑に
覚悟を感じ取れなかったのか



なんであなたは逝ってしまったのですか?

2010/06/01 (Tue)

[44] 
詩人:pereo。 [投票][編集]

あなたは灰色の嘘をついた

赤、緑、青、黄...

数々の嘘を塗り固めて

あなたはどんどん見えなくなっていった


あなたが

吐いた言葉も

注いだ愛も

汚く灰色に埋まった


どこで間違えたの?

いつから嘘をついていたの?

どうして裏切ったの?



あなたは最期も嘘をついた

「ずっとそばにいるよ」

あなたは最期に嘘をついた。

2010/06/01 (Tue)

[43] 黒い血煙
詩人:pereo。 [投票][編集]

えぐった傷は
あなたでは塞げない

優しい言葉も今は痛いだけ


したたる血は
拭っても止まらない

慰めても涙は止まらない



あて先の無い刃は

切り刻み
切り刻み

回り
回り

またここに戻ってきた



ただ生きづらかっただけ

あて先の無い刃は同じ傷をたどる

あなたの声も届かない

2010/05/31 (Mon)

[42] お肉の話
詩人:pereo。 [投票][編集]

食用の牛や豚はその人生に
随分と手間をかけられ生きるそうです。

微調整された餌を食べ、ハーブを食べ、ビールを飲み、マッサージを受け...
手塩にかけた肉、それはそれは大層美味しくなるそうです。

手間のかけ具合や育った環境で
ランク付けされ値段が決められて売られるんだそうです。



なんだか人間の人生に似ていますね?

何を食べ、何を感じ、どんな環境で育ったか。

親の手料理を憶え、愛情を受け、お金に恵まれ、身体に恵まれ...
そういう人はきっと美味しくなるんでしょうねぇ。

環境のよかった人間は値段も高いんでしょう。



ひょっとしたら牛や豚や鳥なんかより

幸せを浴びて生きてきた人間の方が

よっぽど、美味しいのかもしれませんね...?

2010/05/29 (Sat)
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