詩人:pereo。 | [投票][編集] |
伝えなくちゃいけないことが沢山あった
あなたという人間はこの世にはもういない
世界中探してもあなたにはもう触れられない
声を聞くことも、変なクセも二度と見れない
あなたはその時点で止まってしまうんです
そして時と共に
あなたの身体はもちろん
あなたの匂い、髪の色、目の色、声
あなた全てが
だんだん、だんだん薄まっていく
ボクが忘れたら、いなかった事になっちゃうのかな?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
まといつく湿った夜
生温かい風に霧雨が混ざる
車のヘッドライトに視界がにじむ
不自然に明るい月は
低い雲を気味の悪い緑に染め
森を黒く縁取った
不安な圧迫感
風に鳴る木々
作り物の様な空
気持ちの悪い時間が流れる
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
朝の流れ
いつもの流れ
沢山の人達が
深い意識も無く
同じスピードで
同じ方向に向かって
歩いてる
流れてる
ふと歩くのを止めてみる
自分だけが止まって
周りはひたすら流れてる
毎日繰り返すこの流れ
なんか不自然じゃないですか?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
なんで思い通りにならないのかな?
手にしたい気持ちは膨らんで
そのうちボクを暴走させる
こっちを向いてよ
首の骨折っちゃうよ?
抱きしめさせてよ
手足を縛ってからでも良いけど
離れないでよ
監禁して欲しいの?
良く晴れた日の夜
動かし易いよう
手足を折って
汚い声で叫ばないよう
口は縫って
悲しい目で責めないよう
ガラスの目に換えたら
楽しいパーティーを始めよう
手をつなぎ、目を合わせ、ダンスをしよう
キミの腰に手を回し、優しくキスを交わしたら
ひんやり気持ち良いキミの身体を抱きしめよう
そして
ボクとキミは永遠になるんだ
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
目の前の机を通る
小さな蜘蛛をたった今殺した。
何の感触もせず
何の音も発せず
世の中には「命は皆同じ重さ」
とか言う人がいる。
それってウソだ。
現にこの蜘蛛は死んだけど
ボクには何の罰も無いじゃないか。
きっと死ななくてもよかった命。
命ってなんなんだ?
若すぎるから?
頭が悪いから?
違う、きっと答えなんて無いんだ。
あえて言うなら
「どうでも良い、時間はそれでも流れてるんだから」
それが答えだ。
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
上下なんて気にしない
叩きつけて切り刻んで
言っちゃいけないことを叫ぼう
迷惑なんて知らない
蹴り飛ばして踏みつけて
形あるものをガラクタにしよう
偉い人のカツラを燃やせ
残ってる毛も燃やしちゃおう
交差点の真ん中で叫びまくれ
見てるヤツには全員目潰し
キチガイ?変質者?
言いたいヤツには言わせとけ
顔を覚えて後で咽喉に噛付け
そんなことを考えながらマックでサボる。
ホットキャラメルカフェラテは美味しかった。
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
どうしてそんなこと言うの?
動かせない過去を悔やんでも
私には何もしてやれない
ああ耳障り、耳障り
いっそ切り取って突っ込んであげるわ
いつまでそんなこと言うの?
あなたには奇麗に見える過去も
私には締め付ける痛みなの
ああ五月蝿い、五月蝿い
いっそ切り刻んで送り返してあげるわ
いつか離せる時が来るの?
私の中の消しきれない炎
あなたには刺激が強すぎるわ
ああ渦巻く、渦巻く
いっそ身体ごと燃やし切ってあげるわ
いつだって答えは自問自答
どこへだって影はついてくる
だれへぶつければ良いの
どうして私を選んだの
ねえ?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
キズだらけの腕...
キレイ?グロテスク?ドウジョウ?
心にモヤモヤ...
ハキダス?ナガス?ジサツスル?
手が震えてる...
クスリ?サムケ?オビエ?
苦しみの数だけ
憎しみの数だけ
愛しさの数だけ
ミエカタもリユウも変わってくるんだね?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
「人を愛する」ということは
「相手を許す」ということ。
キミが暴力を振ろうと。
キミの愛が僕以外に向こうと。
キミが自殺をしようと。
キミが僕を殺そうとしても。
キミがキミ自身を許さなくても。
全て許す。全て受け止める。
それは愛ですか?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
まるでそれは巻き付いた針金。
ふとした瞬間、心を締め付けます。
細い針金が
どれほど痛々しく食い込んでも
染み出た血を
どれほど涙と共に撒き散らしても
誰も気付かない、助けられないのです。
時が流れ
いつかそれが
錆び付き、切れるまで
ずっと苦しみ続けるのでしょう。
それは
触れられない、目に見えない
誰にも外せない“かせ”なのですから。