詩人:pereo。 | [投票][編集] |
古い傷
腫れた傷
赤い傷
白い傷
晴れた日は白い腕に
沢山の傷が良く映えます
だから今日も長袖を着て
左腕を隠して自分を隠して
傷が減ると心配になります
また傷を増やさなきゃ
身体に傷、入り乱れて安心。
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うるさい
うるさい
殴ってやろうか?
壊してやろうか?
引き裂いてやろうか?
もう耐え切れない気が狂いそう
全てを消して回るのと
自分が消えてしまうの
どっちが早いだろう?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
ヨカッタネ
ダイッキライだったアイツ、シんだネ!!
毎日毎日、家は地獄だったね?
狂ったアイツがいたんだモン
じゃあ、きっとアイツは地獄に堕ちるよね?
ヨカッタネ
ダイッキライだったアイツ、シんだネ!!
何度も何度も、思ったもんね?
今日こそ殺そう、今日こそは殺そうって
じゃあ、きっとボクも地獄に堕ちるんだね?
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
あの時
あそこには熱気が漂っていた
息をするのが辛くなるような
強い殺意を含んだ熱気だった
極度の緊張と
耐え難いほどの焦燥
正常な思考は全て溶け出した
そう
どこかで感じ取っていたのだろう
もう間に合わない
何も考えられない
辺りの音が頭の中に響く
今も焼き付いているのは
力の抜けた身体の重さ
冷えていく身体の硬さ
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
不安をかき消すために
何度も何度も腕を切った
毎日毎日、腕を切った
流れる血、傷だらけの腕
見ていると少し安心できた
切る場所が無くて今度は
何度も何度も足を切った
傷で埋まるまで切った
流れる血、傷だらけの腕
触るとまた少し安心できた
きっとボクには安定剤
どんな薬にも代えられない
詩人:pereo。 | [投票][編集] |
多分
それをかき消すために
腕をかき切った
叫ぶ代わりに血を散らし
赤く染まった腕で
踊っていた…
このシズクだけが
ショウメイする
此処に在ると
生きていると
多分
自分を残したくて
血でしるしを付けた
泣く代わりに傷を増やし
溶ける意識に
酔っていた…
このイタミだけが
ショウメイする
此処に在ると
生きていると
此処に在ると
生きていると