まるでそれは巻き付いた針金。ふとした瞬間、心を締め付けます。細い針金がどれほど痛々しく食い込んでも染み出た血をどれほど涙と共に撒き散らしても誰も気付かない、助けられないのです。時が流れいつかそれが錆び付き、切れるまでずっと苦しみ続けるのでしょう。それは触れられない、目に見えない誰にも外せない“かせ”なのですから。
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