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pereo。の部屋


[267] 浮遊
詩人:pereo。 [投票][得票][編集]



昨日の夜もこの部屋は
冷たい雨が降っていた

濡れる事嫌いじゃない
火照った傷を冷やすから


そっと掌で包む
柔らかい油の香り


忘れたとは言わせない
炙り出す傷跡たちも

理路整然と只
静かに張り付いて


濡れた睫毛
火を点けよう


痛みも血も裏切らない
滲んでは集まって

一時の眠りを
現実を捕らえて


明日もまた
同じ道を彷徨う。。

2011/06/08 (Wed)

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