あったらいいな

こんなもの


愛の重さを
はかる 計量器



あったらいいな

こんなもの


愛の深さを
はかる ものさし



あったらいいな

こんなもの


愛のあたたかさの
はかれる温度計



あったらいいな

こんなもの


アナタの言葉の意味が
全て分かる辞書



あったらいいな

こんなもの


アナタにもっと
愛してもらえる惚れ薬



あったらいいな

こんなもの


アナタのところにだけ
すぐに行けるドア



あったらいいな

こんなもの



あったら きっと

アタシは間違いなく

使っているでしょう


常用者でしょう

依存症でしょう



でもそんなもの

存在しないから


そんなものあっても

そんなものになんて

頼っちゃいけないから




それなのに

こんなくだらないこと

考えてしまうくらい

アタシはアナタを

愛してるんだもん

おいしそうに食べる

君が好き



僕の部屋にあった

ポテトチップスを

食べたいとねだり

大きな口を開けて

ポテトチップスを

ほおばる君



おいしそうに食べる

君が好き



僕が作ったお弁当を

あけた瞬間に

おいしそうと

嬉しそうに微笑む


大好物のお肉をひとくち

おいしいと

にこにこして

僕を見る


苦手な野菜をひとくち

野菜もおいしいと

目を細くして笑う



なんでも

おいしそうに食べる

君が愛おしい




だから僕は

お財布が寂しくても

お菓子を買っておく


眠くっても

早起きして

お弁当を作る




なんでも

おいしそうに食べる

君が好き

いつもよりも

ちょっぴり早起き

目覚めもスッキリ


シャワーを浴びて

朝ごはんはお決まりの

アロエヨーグルト


部屋に戻って

ファッションショー

何着ようかな

ちょっと胸元

あきすぎかな


髪を念入りに整えて

メイクのノリもバッチリ


まつげだって

いつもよりも上向き


アナタの好きな香りの

香水纏ったら

携帯が鳴る


「今から出るよ」

ソッコー返信


バックの中を覗いて

忘れ物確認


左手をかざして

おそろいのブレスレット

ペアリング

今日も
ちゃんとつけてるよ


ポケットが震える


「着いたよ」


待っていたよ


玄関の鏡で最終チェック


ドアを開ければ

運転席から微笑むアナタ


逢いたかったよ



だって今日は

アナタとデート

両想いなのに

片想い



恋人なのに

一方通行




アタシは時々

そんな気がしてならない


どうしてだろう？



眠いと
素っ気ないアナタ

楽しいと
笑ってくれるアナタ

疲れてると
冷たいアナタ

いいことあると
いっぱいしゃべるアナタ

面倒くさいと
うざがるアナタ



気分屋なアナタに

アタシは

振り回されっぱなし



アナタの

言葉に 態度に

一喜一憂



さっきの電話も

怒って切られて

そのまんま




アタシばっかり

アナタが大好きで

くやしいよ


アタシはいつも

どうしたらアナタを

笑顔にできるかを

考えてばかり



どうしたらアナタに

もっと愛してもらえるか

考えてばかり

アナタのむかしのうたを

ひとりで

よみかえしました


たくさんたくさん

あったけれど

よみかえしました



ナミダがとまりません



クヤシイです

カナシイです




アタシがいるよ


トナリにいるよ


ズットいるよ



だからもう

カナシイうたなんて

うたわないで




アナタはいいます


ダイスキだよ


ウレシイよ


シアワセだよ




なのにアナタは

アタシのためには

あまりうたいません



カナシイうたも

うたいません


アタシのウタも

うたいません







アタシは

アナタを

うたいつづけます

出逢ったときから

どこに行っても

君は

アイスココアを飲む



カフェに行っても

ファミレスに行っても

君は

アイスココアを飲む



だから

僕も

アイスココアを飲む



出逢ったときから

それだけは変わらない


どんなに

髪型が変わっても

季節が変わっても

僕らをとりまく

環境が変わっても


君は

アイスココアを飲む


それだけは変わらない



だから

僕もアイスココアを飲む



あたたかい

アイスココアを飲む



それだけは変わらない


君が好き


それだけは変わらない

どんな髪型をしても

かわいいって

ゆってくれるアナタ


どんな変な顔しても

かわいいって

笑ってくれるアナタ


アタシが何をしてても

にこにこしながら

アタシを見つめるアナタ



恥ずかしくって

好きなんてなかなか

言ってくれないアナタ



どんなアナタも

大好き　愛してる



アナタがアタシを

100％で

愛してなかったとしても

アタシはアナタを

愛してるよ


アナタがアタシを

１％でも

愛しているなら

それだけでアタシは

アナタを愛し続けるよ



アタシはいつでも

100％で

アナタを愛してるよ

アナタに一生

愛してもらえるのなら


アタシの過去など

消えてもかまわない




アナタが一生

一緒にいてくれるのなら


アナタと出逢うまでの

アタシの記憶など

消えてもかまわない




消したい

消したい


アナタ以前のアタシ



アナタが

悲しまずに

苦しまずに

すむのなら



消してしまいたい

消してしまいたい

夏風邪の熱で

ぼやける視界の中

はっきり映るのは

アナタだけ



夏風邪の熱で

感覚の薄れた手が

唯一感じるのは

アナタの手



アナタを見つめると

アナタに触れると

熱があがりそう


昼下がりの快晴の空を

駆け抜けてく

アタシの鼓動



キスしないで

うつっちゃうから


逢いたくないの

うつっちゃうから




熱がでる

ああ

アタシ生きてる





アナタはアタシの全て

頬を膨らせ
怒った顔してみる

君はそんな僕すらも
かわいいと言う


ホントは体中が
嫉妬心でいっぱい


気づいてない君




街を歩いてると
女子高生に
瞳を奪われる君

テレビを見てれば
お気に入りの芸能人を
かわいいと連呼する君

電車に乗れば
中吊りのグラビアを
横目で見る君


君の瞳が僕以外
見えない瞳に
なってしまえばいいのに

僕が科学者になって
そんな瞳を開発したら
今すぐ君の瞳を
えぐり出して
入れ替えてしまいたい




女友達はいてもいい

そこまで縛る権利
僕にはない

わかっているけど
僕以外の女と
話す君が憎らしい


「来たことあるよ」
「したことあるよ」

「誰と？」

僕がそう聞くと
嫌々ながらも
昔の女の話をする君

聞いたのは僕だけど
君の口から
女の話なんて
聞きたくない


他の女と話をする
昔の女の話をする
そんなこと
出来ないように
君の唇が僕にしか
開かないように
してしまいたい

僕が科学者になって
そんな唇を開発したら
君のその唇を引き裂いて
つけ替えてしまいたい



君の心を僕以外
ときめかないように
してしまいたい

君の手を僕以外
触れられないように
してしまいたい

君の全てを
僕だけにしてしまいたい


君の前じゃ笑ってる

そんな僕だけど

ココロの中では
こんな汚い考えで
いっぱいだよ

君が愛しすぎて


嫉妬心でいっぱいだよ


僕だけの君でいて