詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
毎日24時間どんなときだって
いつだってなにをしてても
アナタに会いたい
アナタといたい
アナタを愛してる
けれど
そう思うたび
そう伝えるたび
いつかサヨナラしなくちゃいけない
いつサヨナラすればいいのかな
一緒にいられる時間を
愛しく思う反面
あとどれだけの時間
一緒にいられるかを
考えてしまう
だってアナタを
どんなに愛したって
一生繋がることはないから
アナタの赤い糸は
もう誰かと結ばれていて
今さらアタシと繋がることはない
その糸の先には
かわいい天使たちが
微笑んでいて
いくら愛し合ったって
ほどけることはない
それでもアナタは
片っ方のあいた小指で
アタシの小指に
赤い糸を仮結びする
「どれくらい早く出逢っていれば
結ばれてたのかな」
問いかけたアタシにアナタは
「20年くらいだね」
なんて微笑みながら
リアルに答えた
「アタシまだ幼児なんだけど(笑)」
って苦笑いしたら
「君があと10年早く
俺があと10年遅く
産まれてればよかったね」
でもそしたらこんな風に
なってなかったかもね
なんて強がり
悔しかったから言ってやった
出逢うのが遅すぎたよね
二人並んで歩いて
親子にみられても仕方がないけど
手を繋いで腕を組んで
他愛もない話しながら
誰に見られても
平気で街を歩きたい
知らない場所にいかないと
叶わない二人の願いは
そっと冬の海に
溺れていった
アタシはまだ
アナタにサヨナラできない
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
お互い休み合わせて
なのに仕事ってことにして
朝から夜まで一緒に過ごす初めての日
いつもアナタが乗る電車の時間に合わせて
アナタの最寄り駅まで
車走らせた
誰も知ってる人のいない海まで行って
指絡ませて手を繋いで
腕組んで浜辺を歩こうねって
1ヶ月以上前から約束して
やっとこの日が来ると思ったら
家庭のことで色々あって
会えないかも
会えても海は行けないかも
2日前にそんなメール来たら
「あたしのことは気にしなくていいから」
そう言うしかないじゃんか
そんな過程もあって
やっとやっと会えた当日の朝
お決まりのあたしのマイカー
すぐに運転交代して
どこ行くの?って聞くと
内緒としか言わなくて
1時間も走れば
青地に白い文字で
行きたかった地名
嬉しくって運転中なのに
アナタの首筋に飛びついて抱き締めた
親子でもおかしくない
2人の未来は
重なりあうことはできないけど
少しでも一緒にいられる時間が
2人の結ばれない未来に
目隠ししてる
ずっと一緒にはいられないから
会える時間を大切にできる
帰る場所は同じじゃないし
同じ場所に帰ることはできない
波は寄せてはまた帰っていく
静かな波に
叶わない2人の願いを
夢見てた
海にきたから
今度は山に行こうね
今度があるかどうかなんて
それすらも分からないけど
話せない約束かもしれなくても
少しでも長くアナタといたいから
結ばれない運命を嘆く2人だけど
次生まれ変わったら
男女逆でもいいから
人間じゃなくてもいいから
絶対一緒になろうね
この約束だけは
絶対叶うって信じてるよ
アナタを愛してる
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
キスをするたび
気が遠くなりそうで
キスをするたび
アナタから離れられなくなって
キスをするたび
罪の意識に苛まれる
キスをするたび
いとおしく感じて
キスをするたび
愛してると心で叫んで
キスをするたび
一生報われない恋に泣く
キスをするたび
アナタが欲しくなって
キスをするたび
いっそ嫌いになりたくて
キスをするたび
何もかも捨てたくなる
キスをするたび
苦しくてたまらない
次
舌が絡んだら
噛みきって
殺してしまいそう
キスをするたび
そう思う
そんな自分に怖くなるけど
キスをしてもしても
結局どうにもできない
臆病な自分
キスをするたび
抜け出せなくなっている
キスをするたび
キスしたくなる
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
アナタは上手い
アタシを溶かすのが上手い
アタシを熱くさせるのが上手い
アタシを乱すのが上手い
こんなに気が遠くなるような
口づけは初めてだよ
どうなってもかまわないような
全てを捨ててしまいそうな
危険な衝動に
かられてしまう
だってアナタには
帰る場所がある
帰ってしまえば
アタシのことなんて
なかったことのように
振る舞うアナタ
心の中にいつだって
君を想っているよ
そう言ってくれるけど
ホントのところはわからない
会えない時間はいつだって
アナタのことを想っているけど
信じることができずにいる
本当に愛しているとは
思えない
素直になれないアタシ
可愛くない
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わかっているんだけど
わかっているからこそ
辛かったりする
見えているからこそ
苦しかったりする
悲しいとか
今更そんなの思わない
好きになったときから
悲しさを知っていたから
好きになってはいけないって
何度も言い聞かせて
それでも最後に
そのトビラ開けたのは
アナタの方じゃない
一番見られてはいけない場所で
一番見られちゃいけないことを
いつでも止まれるように
徐行で走ってたあたしに
ブレーキ破壊して
あたしの足の上から
アクセル踏み込んだアナタ
ナビも一時停止も赤信号も
全部無視して
目的地まで最速で
今までの回り道
取り戻すかのように
ねえちょっと
ルートから外れてるよ
ふたりで座った運転席
BGMにMissing
どこに向かってるのかわからない
もしかしたら
どこにも向かってないのかも
走っても走っても
たどり着かないのは
たどり着く場所がないから
壊れるまで走り続ける
あたしが
幸せになりたいと言えば
終わるのでしょうか
あたしの幸せは
あたたかい家庭のママになること
そう
だからアナタには
あたしを幸せにできないわ
このまま行き止まりに
突っ込んで
終わらせましょうか
いいえ
まだ終われません
だってここは環状線
まだまだ
走り続けます
まだ乗ったばかりだから
回って回って
バターになっちゃうまで
あたしを溶かして
アナタの指で
言葉で唇で吐息で鼓動で
視線で心で愛で
帰らないで
そのもうひとつの
指環の元へ…
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いとおしそうに
あたしの髪を撫でる
アナタの手に
いつも光っていた
指環がなかった
そういえば
この前バイバイするとき
あたしが言ったっけね
あたしのこと
抱くときだけは
指環はずしてって
ワガママだって
思われるかなって
不安だったけど
言って良かったのかな
その方が
抱かれているときだけは
アナタがあたしだけの
あたしみたいに思えるから
そんなのただの
現実逃避でしかないんだけれど
2人っきりのときだけは
アナタを独り占めしていたい
帰ってしまったら
あたしだけのアナタじゃ
なくなってしまうから
誰も知らない
アナタを知ってるけど
帰ってしまったら
アナタはあたしの知らない
パパの顔になってしまうから
抱くときだけは
指環はずしてね
帰るときは
指環はめるの
忘れないでね
奥さんに怪しまれちゃうからね
捨ててしまいたい
その指環
だけど
その指環をはめさせる
次も会いたいから
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遊びじゃないよ
なんて
信じられるわけないじゃない
あったかいごはんと
かわいい子供たちに囲まれて
あんなに幸せそうなのに
遊んでる余裕
あるわけないじゃない
好きだよって言葉は
信じられるけど
愛してるなんて言葉は
信じられない
遊びだって思ってないと
ハマっちゃうでしょ
ハマっちゃうと
おしまいにするとき
ツラくなっちゃうでしょ
遊びだって
ツラいのにさ
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
私の憧れの大きなワゴン車に
乗っているアナタ
いつかその車で
遠くまで遊びに行きたいねって
2人でいつも話してるよね
でも絶対無理だよね
っていう私に
いつかそんな日くるさ
って微笑むアナタ
うそつき
絶対そんな日こないんだから
アナタの車にのったら
みるみるうちに
ぼろが出てくでしょう
そうして
奥さんに見つかっちゃって
私たちの関係もおしまい
家族と私
アナタが選ぶのが
どちらかわかっているから
結末のわかっている恋だから
わざと見ないフリ
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仕事のことで
アナタの前で泣いてしまったけど
アナタのことでは
アナタの前で泣かない
アナタはアタシが家に着くと
安心するけど
アナタが家に着くと
不安になる
アナタが子供と遊んでるとき
アタシはアナタを想って泣いてるの
分かってる
泣いてアナタが来てくれるのなら
いくらでも泣くけれど
分かってる
泣いたってアナタは
来てくれないこと
それでもアタシは
アナタを想って泣いてしまうの