詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
2人が生まれ育った町
2人が出逢った町
2人で過ごした町
自転車で風を切って
車で音楽鳴らして
渋滞の抜け道も
おいしいお店も
いっぱい見つけた
自転車5分で会えた君が
この町を出るなんて
この町を出るときは
2人で一緒に
住むときだって
ずっとずっと
思ってたのに
別れを選んだのは
アタシだけど
ここではない町で
君が
アタシではない誰かと
暮らしていくなんて
たまらないよ
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
別れているのにね
ひさしぶりに
君のぬくもりを感じた
君のふんわりと
やわいその唇に
触れたとき
いつだったか
一緒に食べた
ソフトクリームを
思い出した
君の大きな腕に
抱きしめられたとき
いつだったか
どこだったか
一緒に乗った
ジェットコースターを
思い出した
堕ちてしまうのが
怖くてたまらなかった
堕ちたと思ったら
あっという間で
もう終わってた
そうだったよね
メリーゴーランドは
乗ったことなかったね
目が回っちゃうから
いま初めて
乗りたいと思ったんだ
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
仕事中
デスクの内線がなった
電話をとった
君の声だった
仕事の話だったけど
不謹慎だけど
ドキドキして
止まらなかった
いつもと違う君に
ドキドキして
止まらなかった
君はどうかな
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
終電に乗るには
ここを0時に出なきゃね
明日はお互い仕事だから
帰らなくっちゃね
2人っきりの部屋
明かりは半分くらい
BGMもいらない
2人の鼓動と呼吸だけ
そして時々聞こえる
きしきしと揺れる
かぼちゃの馬車の音
いぢわるな
お姉さまたちは
電源切って
シャットアウト
アタシがアタシじゃ
なくなるお城の舞踏会
誰より甘い
クリームのように
溶けちゃうの
15分前に
ドレスを脱いで
いつもの服を着る
ビビデバビデブー
壁の中に吸い込まれる
ぺらぺらな
オジサンの顔の紙きれ
現実への扉の前で
魔法の解く
0時を知らせるキス
脱げないの
ガラスの靴が
そのかわりに
タクシー代くらい
出してあげる
「今度のとき返すから」
ガラスの靴より
効果的な次の約束
次の日の朝もまた
5:30に家を出て出勤
昨日の夜の夢を見る
ビビデバビデブー
魔女のオバサンは
次はいつ来るかしら
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
髪型を変えたのも
メイクを変えたのも
ダイエットが
三日坊主じゃないのも
全部君に
振り向いて欲しいから
ショートボブを
変えないのは
初めて出逢った
あの日
髪の短い子が好き
君がそう言ったから
アタシも単純ね
でも単純に
君が好き
君が好きってだけで
キレイになれるの
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
彼女もほしくない
結婚願望もない
そんな君の
彼女になろうと
四苦八苦なアタシ
友達以上恋人未満な
特別な女の子には
なれたけれど
それ以上に満たなくて
大事な言葉を飲み込む
君に聞かれた
彼氏ほしいの?
うん ほしいよ
彼氏がいるメリットは?
彼氏がいると
どんないいことあんの?
毎日が楽しくなる
ちっちゃなこともしあわせだと思えちゃう(^_^)
うまく言えないよ
アタシはそうだよ
他の人がどうかは
わかんない
ただいっこ
言えるのは
ホントは
彼氏がほしい
よりも
君がほしい
って言いたかった
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
これ
この前おいしいって
言ってたから
買ってきたよ
別にうまくねぇよ
えっ ちょっと
なんでよ
お前がうまいって言うと
まずいって
言いたくなるんだよ
あのドラマ
まじおもしれぇよ
ねっおもしろいよね
アタシも観てるよ
いや
おもしろくねぇよ
なんでなんで
お前がおもしれぇ
って言うと
おもしろくねぇんだよ
かわいいね
全部逆を
言いたくなるんだね
ぢゃあ
君のことなんて
だいっきらい
って言ったら
君はなんて言うのかな
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
昔の彼女の話を聞いた
君の恋愛が
どんなだったか
知りたかったんだ
もっともっと
君を知りたくなって
もっともっと
君を好きになった
もっともっと
君が欲しくなった