詩人:めろでぃ | [投票][得票][編集] |
アタシが
タバコをふかすとき
イライラするとき
むしゃくしゃするとき
疲れたとき
落ち着きたいとき
考え事するとき
悲しいとき
寂しいとき
初めて吸ったのは
中2のとき
イヤなことだらけで
オトナに憧れて
背を伸ばし 手を出した
受験生になるときに
やめた
もう吸わないと決めた
今からちょうど
1年前くらい
どうにもならない
イヤなことが起きて
ふたたび手を出す
タバコを吸えば
あの子の気持ちが
わかる気がしたから
結局わからなかった
結局残ったのは
中毒のアタシ
今でもやめられずに
また今日も
よりどころを求め
タバコに手を伸ばす
とっくに
あの子のことは
忘れているのに
出逢った頃
禁煙していたアナタ
アタシの
吸っているタバコを
うらめしそうに見つめ
そして同じタバコを
吸い始めた
「一本ちょうだい?」
そう言うアナタが
かわいくて かわいくて
そうねだるアナタが
かわいくて かわいくて
今のアタシが
タバコをふかすとき
イライラするとき
むしゃくしゃするとき
疲れたとき
落ち着きたいとき
考え事するとき
悲しいとき
寂しいとき
アナタを想い出すとき
アナタに逢いたいとき
最後の一本
ふと思い出す
「一本ちょうだい?」
アタシは吸わずに
とっとくの
ほらまた今日も
そのかわいい笑顔で
「一本ちょうだい?」
タバコやめられない
ニコチン中毒
アナタから離れられない
アナタ中毒