詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
日付が
変わりそうな時間
かじかむ指で
キミにメールする
「今から逢えるかな?
5秒だっていいんだ」
こんなに帰るの遅くて
ごめんね
そりゃ怒るよね
「なんか会いたくない」
かじかむ指で
ワガママ言うボク
「一目でもいいんだ」
玄関先で立ち尽くすボク
かじかむ指で
コールするボク
留守電になる
むなしいケ―タイ
かじかむ指を
さすりながら待つボク
キミに逢いたくて
出てきたお兄ちゃんすら
キミと見間違うほど
ドア1枚で
隔たれたキミとボク
キミに逢いたくて
かじかむ指で
薬指のリングに触れる
しぶしぶ出てきたキミに
いつもの笑顔はなくて
それでも良くって
凍えた躰で抱きしめた
そして
言いたかった言葉を…
「おやすみ」
キミが一瞬
笑った気がした
気のせいだったとしても
ボクのカラダは
あたたかくなった
カラダの芯から指先まで
あたたかくなった
キミの手を握ってから
キミに手を振った
明日は雪が
降るみたいだよ