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めろでぃの部屋


[351] 永久Driving
詩人:めろでぃ [投票][得票][編集]


わかっているんだけど

わかっているからこそ
辛かったりする

見えているからこそ
苦しかったりする


悲しいとか
今更そんなの思わない


好きになったときから
悲しさを知っていたから

好きになってはいけないって
何度も言い聞かせて

それでも最後に
そのトビラ開けたのは
アナタの方じゃない

一番見られてはいけない場所で
一番見られちゃいけないことを


いつでも止まれるように
徐行で走ってたあたしに
ブレーキ破壊して
あたしの足の上から
アクセル踏み込んだアナタ

ナビも一時停止も赤信号も
全部無視して
目的地まで最速で

今までの回り道
取り戻すかのように


ねえちょっと
ルートから外れてるよ


ふたりで座った運転席

BGMにMissing


どこに向かってるのかわからない

もしかしたら
どこにも向かってないのかも

走っても走っても
たどり着かないのは

たどり着く場所がないから


壊れるまで走り続ける


あたしが
幸せになりたいと言えば

終わるのでしょうか


あたしの幸せは
あたたかい家庭のママになること


そう

だからアナタには
あたしを幸せにできないわ


このまま行き止まりに
突っ込んで
終わらせましょうか


いいえ

まだ終われません

だってここは環状線


まだまだ
走り続けます

まだ乗ったばかりだから


回って回って
バターになっちゃうまで
あたしを溶かして


アナタの指で
言葉で唇で吐息で鼓動で
視線で心で愛で


帰らないで

そのもうひとつの
指環の元へ…








2012/01/08 (Sun)

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