詩人:Я@κλ | [投票][編集] |
幾つもの傘が重なり合う中で
愛している貴方を見つけるのは
とても簡単な事で
立ち止まって目を瞑った
耳を澄ませば
あなたのいつもの
口癖が聞こえて来る
あたしは微笑みながら予想してた
目を開けると
見慣れた靴があって
上を見上げたら
貴方じゃなくて
昔の貴方と
今の”貴方”
重なって見えて
あたしが見たのは
どこか”貴方”と重なった
貴方の残像
雨の中
息苦しくなった
だけど”貴方”は
優しく微笑んでくれる
今はそれだけで
十分...。
遠い思い出を
雨が掻き消してくれて
あたしは少しだけ
息をすることができた.........。