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Я@κλの部屋


[106] 耳を澄まして目を開けた時
詩人:Я@κλ [投票][編集]

幾つもの傘が重なり合う中で
愛している貴方を見つけるのは
とても簡単な事で
立ち止まって目を瞑った


耳を澄ませば
あなたのいつもの
口癖が聞こえて来る
あたしは微笑みながら予想してた


目を開けると
見慣れた靴があって
上を見上げたら
貴方じゃなくて

昔の貴方と
今の”貴方”
重なって見えて

あたしが見たのは
どこか”貴方”と重なった
貴方の残像


雨の中
息苦しくなった




だけど”貴方”は
優しく微笑んでくれる
今はそれだけで
十分...。




遠い思い出を
雨が掻き消してくれて

あたしは少しだけ


息をすることができた.........。

2004/10/17 (Sun)

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