詩人:Я@κλ | [投票][編集] |
乾いた
空気を浴びて
飲み込む
涙と雨の味を
指先に残る
温もりが
最後を告げて
消える
記憶を
瞼の裏に浮かべ
少しだけ
可笑しくなって
力なく
笑った
あたしを
ずっと
見ていてくれた
貴方の腕が
あたしを
包んで
乾いた
心に
潤うモノに
気づいて
怖くなって
振りほどく手を
握りしめてくれた
強くならなくて
いいんだって
強がらなくて
いいんだって
ただ
そばにいて
一緒にいて
ここで
あたし
生きていているだけで
いいんだって
この夜を
抱きしめて
いてくれたのは
ずっと
貴方でした
あたし
貴方の腕を
しっかり
握っていました
雨に濡れながら
あたし
と
貴方
震えながら...