詩人:アい兎たヲ | [投票][編集] |
そうだったんだ
赤は燃えているようで暖かいね
誰かが言った。
そうだね暖かいねって
あたしも頷く。
まだ言葉も喋れない赤ん坊が
青を見て赤と教えられれば
その人にとって青は赤になるんだ
そんなのいつか気付くって?
そうかなぁ
あたしが見ている赤が黄色でも
それはあたしにしかわからないんだよきっと
あたしの見ている物や色はあたしにしかわからない
誰かが見ている赤色があたしには黄色に見えていても
誰もその違いには気付かないんだよ
間違ってるんだよ
赤い色を見てみんなで赤ってなづけたのじゃなくて
まず赤色って名前があって
それを赤だって呼ぶだけなんだ
ああ
あたしの夜はもう色に食べられて
眠れない
詩人:アい兎たヲ | [投票][編集] |
君がいればこの寒さを
なんて言う?
君がいたなら
この気持ちをなんて言う?
道端に転がった桑の実でさえ
きっと何かを話しかけてくるんだろ?
服を突き抜けて肌を刺す
そんな風さえクスクスと笑うんだろう?
秋の色はどんな色?
どんな香り?
枯葉がにこりと笑ってたよ
そこにいるのかい?
ひゅるると隠れているのかい?