詩人:R2GeiM | [投票][得票][編集] |
僕を作ってくれて
僕に居場所をくれて
僕と人並みに会話をしてくれて
僕にたくさんの愛を与えてくれて
とても感謝をしています
だけど僕が言いたい言葉は君には届かない
そう、僕の存在を例えるなら
誰にも見つけてもらえずに沈んでしまった無人島かな?
それとも、文字に辿り着けない記号のようなものかな?
君は僕にそばに居てくれと言う
僕はその願いに応えたい
そして、広い世界でここだけに存在する僕は
君に寄り添ったり
壁に寄り添ったり
空を眺めて歌を歌ったり
僕は君のために、君のおかげで生きてるよ
僕は君の役に立ちたいのに
君は僕が壊れないようにと
年を重ねる度に
僕に優しくなっていく
それが苦しくて
僕が僕は1人でも大丈夫だと言うと
君はとても悲しそうな顔をした
離れていく距離を感じる僕は、君をずっとずっと
何年も何年も
見ていたんだよ
そしてまた何年も何年もたった君は
僕とは違う人を好きになったけど
僕はまだまだ君が大好きなんだ
そしてね、たまに君が僕に話しかけてくれたとき
僕はまた泣きそうな程
嬉しくて堪らなくなるんだ
少しの間だったけど
少しの間だったからこそ
伝えたい言葉
ぬいぐるみのように魂がなくても
絵本のように薄っぺらくても
心はちゃんとあるんだよ
僕が君に、君のくれた愛に、君に出会わせてくれたこの世界に、僕の最後の言葉をあげるね
大切に持っていたものなんだ
「ありがとう」
<POET10YEARS>