詩人:名無し | [投票][編集] |
かすれた声で鳥、
碧い空に詩う想い無く。
その瞳に世界美しければ、
指標さえ八方美人。
旅人が見上げた朝に、
舞う風見鶏は静かに鳴いた
道なき朝にこそ、
自らの背を押す風と
照らす陽に映える花を今、
求めればこそ…
詩人:名無し | [投票][編集] |
カーテンを開けないで。
黒く黒く塗り潰した窓。
床に散らばる不必要な量の
服や宝石を片付けないで。
荒れた心象風景に同情、
誰も望んでない。
汚れゆくモノを見たくないだけならば、もっと深くて消えない闇を頂戴。
オゴられるくらいなら、
捨て置かれていた方が
アタシには心地よい。
白い絵の具は必要ないの…
詩人:名無し | [投票][編集] |
七夕だからとて。
夜空を見上げたり、
笹を飾りつけるより。
俺は少し呆れながら、
楽しそうに笑う君を見て。
『何を願うの?』
君がたずねるから。
心の中で、君の願いが
叶えばいいと思っていた。
だってそれで十分だろ?
一緒に居たい、だけだから
「…秘密、かな」
詩人:名無し | [投票][編集] |
僕のコト、どれくらい好き?
…そうね、1700kcal。
答えにくい質問…。
だけど言うなればアタシは、
1日の基礎代謝すべてを。
アナタにしか、
捧げていないと思うので。
ほら今だって、
どうやって伝えるかアタシ、
思考焦げつきかけて。
ハテナ浮かべたまま少し、
アナタ不貞腐れても。
つまり、
死ぬまで愛してる。
詩人:名無し | [投票][編集] |
無表情に告げたの。
感情の爆弾をアナタに。
だってオカシイじゃない。
アナタでさえアタシの為に、
離れても君は幸せに…なんて
無理に言う事できるのに。
幾らアナタが辛いからとか、
醒めない夢を見たいとか。
ダイキライだもの。
悪いけど未だNOT無関心。
…離れてなんか、
あげないんだから。
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ハサミ片手にばっさりと…?
馬鹿らしい…。
長い髪愛でた彼は居ずとも、
アタシ貫く事にした。
それなのに未練の塊。
そう感じてしまった自分が、
少しだけ嫌いになって。
励ます為に着けたの。
指輪に刻んだ言葉が、
弱虫の為の呪文みたいでも。
自身に契約をした。
結ばれたなら代わりに、
海に還そうと思っています。
詩人:名無し | [投票][編集] |
耳を押し当てて聴いた、
線路が語る不明瞭な未来。
横たわるアタシには煩い…
鐘は何を警告するのだろう。
閉ざされた場所。
開く先に、逃げる事もせず
走る汽車待つなら人数超過。
つかまるところだってナイわ。
轢かれる前に。
それならば自分らしく、
霧向こうにも歩き出そうか…
詩人:名無し | [投票][編集] |
光連れながら透けた原色が、
床に自らを踊らせていて。
ただのガラクタ、硝子球。
彩色兼美…才は投げられた。
欲しがるは最初だけ、いつか
忘れ置かれたギョクになる。
散らばせたアタシ咎めず、
クレナイ覗いてアナタ笑った。
この胸を赤く染めても、
透かされし逆さ吊りの道化。
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…キツネは、さて
そなた化かしたか。
言ノ葉を、
そっと落としていったやら…。
アタシ見つめるもの、
あなた見ていたもの。
…映る移る景色だもの、
風は二度、歌いやしない…
それでも生きる場所だから。
変わりながら今日
変わらぬ為に明日、
静かに眠っているのです。
詩人:名無し | [投票][編集] |
素直に騙されてくれたら、
君にも見えるよ。
ねぇ、機械越し。
優しいのにデジタル仕様、
愛し君の表情は全て全て
言葉だけが作ってくれるんだ。
アタシそれでも幸せだけど
生暖かい画面に触れて、
我儘に淋しくなったりするの。
“窓”越しにでも。
電波より優秀、圏外知らず…
その赤い糸の先、
もっと抱いていて。