詩人:MANA | [投票][編集] |
「早く早くっ」
きらきらと輝く瞳の奥に
遠い未来の自分を夢みながら
大人への憧れを膨らませる娘に
幼い頃の私が重なる
その透きとおる髪をなで
純粋すぎる心の少女に言った
「いそがなくっていいのよ」
不思議そうな顔をする彼女の
このきらきらと輝く瞳を
醜い世界で汚すにはまだ早い
そうやすやすと
大人にさせるものですか
ゆっくりゆっくり
大きくなってね
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風がさらさら流れる
日曜の午後
まだ梅雨になれない
今日も空は笑ってる
まだ愛しくて
ずっと逢いたくて
記憶の中待ちぼうけた君と
哀しい夜とにサヨナラを
そのうち笑顔は雨に変わり
涙に変わり
心を癒してくれるなら
変わらず君の唄うたえるから
青空の下
今日もギターと歩いてく
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後になってみると
喧嘩の理由のしょうもなかったこと
なんだか情けなくなります
君の細い腕で
一生懸命かきならすギターの音
本当は大好きでした
一度も褒めてあげられなかったのは
なんだか照れくさいなんて
しょうもない理由です
言いたいこと言えなくて
しょうもない人間だと自暴自棄になって
それでも支えてくれた
助けてくれた君に
ありがとうと言えなくて
また明日
また明日でいいやなんて思った
自分を恨みます
このしょうもない毎日が
本当はかけがえのない日々だったこと
今さらになって気づくのです
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嬉しいことと哀しいことは
同じ数だけあなたに降りそそぐ
だからあなたに今
哀しいことが降り続いて
気分がどん底でも
きっと思い出して
どん底からは
もう上がるしかできないこと
これから嬉しいことが
同じ数だけやってくることを
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忘れられない人がいる
心配なんかしないで
きっと二人の距離だって
絆があればなんでもないって
思えるような
そんな時間を過ごした日々を
ともに歩んだ人がいる
忘れたくない想いがある
一緒にいるだけで
何にも言わないで
わかりあえた
ような気がした
そんな人を愛した日々の
素直すぎるまでの想いがある
今も残る面影に
うまく笑えないあたしがいる
切ないね
明日はやってくるのに
どうしても前が見えなくて
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まだ冷めやしない熱と
ふと覗く横顔
このベランダ
この場所
あたしの特等席
やむ気配のない秋雨
やみあがらないのは風邪
母に怒られて
それでも部屋に戻らないのは
夕焼け空が
あんまりきれいだったから