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MANAの部屋


[79] 白い部屋
詩人:MANA [投票][得票][編集]

落ちかけた日にまぎれ

まだ鳴きやまぬ蝉の声と

顔もしかむようなある夏の夜に


「ただ君に逢いたい」と


一つ、詩(うた)を綴りました



二ヵ月(ふたつき)が経ち

だんだんと薄れゆくヒカリ

だんだんと冷たくなる風


天高いある秋の夜に


届いたのは美しい便りと

一枚の写真

夢追う君の笑顔とともに

わたしに幸せを、一つ



さらにヒカリは薄れ

暗闇が襲い始め


ついに君を待てなくなった


それでも一目逢いたくて

本当の君に触れたくて


「ただ君の手が心残りです」と


最期の詩(うた)を綴ります



季節のない、白い部屋の中で。

2008/10/28 (Tue)

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