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里雨夜の部屋  〜 投稿順表示 〜


[412] 紅掛け色の帰り道
詩人:里雨夜 [投票][編集]


1日の疲労をおんぶして

信号待ちに見上げたら

心を奪われた



どうしてこんなにも美しい


青に変わり視線を戻せば

葉を落としていた道沿いの木々も

溢れる花びらで魅了する



ああやはり美しい


何度めぐりあっても

何処へ移り変わっても

春は優しく美しい

2017/04/15 (Sat)

[413] ピクチャー
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心揺さぶる風景を残したくて

携帯を構えるけど

切り取った風景に感動はなくなった


友達との写真は

その時の感情を思い出す手立てになるのに

風景は切り取った途端無機質になる


自然の生命は儚くて

今ここにしかないのかもしれない

2017/06/09 (Fri)

[414] 秋は短し感じよ乙女
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金木犀と掘り起こされた田んぼの土の匂い

鈴虫の音

夜空に瞬く白銀の月


山々は紅く彩り陽射しが優しい束の間の季節

2017/09/30 (Sat)

[415] 忘れること
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人間に備えられた優しい本能


憶えるために忘れるのか

忘れるために憶えるのか


その真意は未だに謎のまま



誰にも解らないなら

僕は僕の好きなように信じよう


きっと『幸せになるために』

忘れることを許されているのだと

2017/11/05 (Sun)

[416] わたゆき
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しんしんと降る雪は

世界を平等に白く染めていく


音もなく

熱さえ奪いながら

ただ真っ白に染めていく

2018/02/13 (Tue)

[417] 十月十日
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今日もここにいてくれていますか?


自分の事を他の人に言う事が苦手で

無理をしやすい私だけど

あなたがここにいてくれるのなら

周りに甘えることも覚えていくから


どうかどうか

愛想尽かさず

無事に育ってね

2018/06/02 (Sat)

[418] わすれんぼう
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心が震えるほどの感動とか

我慢できないほどの歓喜とか

それって何だっけ?

2018/10/06 (Sat)

[419] 1月10日
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お腹の中に感じていた君が
この世界に出てきた瞬間
なんとも言えない悦びが込み上げた

思えば

つわりは軽く
立ち仕事で無理しやすい私に愛想尽かさずいてくれた妊娠期

初産にも関わらず痛みが最大になってから
30分程で終わった分娩


出生前からすでに親孝行な君
これから少しずつ返していくから


幸せになるために
一緒に成長していこうね

2019/01/27 (Sun)

[420] あいじょう に みたされて
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ゆらゆら ここちよく

ぽかぽか あたたかい

うとうと まどろんで

すーすー ねむりにおちる

2019/03/01 (Fri)

[421] 五七五のテンポで
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7か月
生えるの早すぎ
乳歯さん


気がつけば
7本目の歯が
顔を出す


息子さん
コードに向かって
一直線


どこ行った
ちょっとっもう進(猪突猛進)
待ってくれ


満足げ
手足広げて
夢の世界

2019/08/25 (Sun)
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