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里雨夜の部屋


[23] Memory-晩秋の日-
詩人:里雨夜 [投票][得票][編集]

開け放した窓から
涼しくなった空気が流れ込む


どこかで焚き火をしている



気がつくと
僕は一年前の教室にいた

まだ騒つく教室の窓から

焚き火の匂いに包まれて

ひとり

友達と帰る君を見ていた



薄れてきた焚き火の匂いに
懐かしい君の姿はない―




2006/10/29 (Sun)

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