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里雨夜の部屋


[235] 歯車
詩人:里雨夜 [投票][得票][編集]

歯車は

突然動き出した




その日も

普段と何ら変わりのない

いつも通りの一日だった


いつも通り起床して

いつものバスで学校へ行って

いつもの席でお馴染みの友と

時に談笑も交えながら

テスト勉強をしていた


いつもと変わらない日常だった



しかし

突然カチリと音をたて

歯車はゆっくり回りはじめる



まさか

この日このタイミングで

一歩を踏み出すことになるとは

夢にも思わなかった


告げることも

近づくことさえもないまま

終わる恋だと思っていた

終わらせようと言い聞かせていた



しかし

踏み出せなかった一歩は

友の強い後押しで

半ば強引にだけど前に出された



後は自分次第


歯車は回る

今にも止まりそうな速度で

恐々回っている

2010/01/25 (Mon)

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