詩人:里雨夜 | [投票][得票][編集] |
歯車は
突然動き出した
その日も
普段と何ら変わりのない
いつも通りの一日だった
いつも通り起床して
いつものバスで学校へ行って
いつもの席でお馴染みの友と
時に談笑も交えながら
テスト勉強をしていた
いつもと変わらない日常だった
しかし
突然カチリと音をたて
歯車はゆっくり回りはじめる
まさか
この日このタイミングで
一歩を踏み出すことになるとは
夢にも思わなかった
告げることも
近づくことさえもないまま
終わる恋だと思っていた
終わらせようと言い聞かせていた
しかし
踏み出せなかった一歩は
友の強い後押しで
半ば強引にだけど前に出された
後は自分次第
歯車は回る
今にも止まりそうな速度で
恐々回っている