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里雨夜の部屋


[35] 迷子
詩人:里雨夜 [投票][得票][編集]


僕は突然白い世界に迷い込んだ

辺りは見渡すかぎり白くて

遠くもなければ近くもない


さっきまで見ていたはずの

見慣れた





人々

自分自身さえ

見当たらない


確かに存在する不確かな世界に立って

どうすることも出来ず


なのに気付けば


必死に叫んでいる



2006/12/07 (Thu)

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