ホーム > 詩人の部屋 > 里雨夜の部屋 > 対価

里雨夜の部屋


[44] 対価
詩人:里雨夜 [投票][得票][編集]

強くなりたくて

強くなければいけないような気がして



自分を抑えて

追い詰めて

弱音を文字に押しつけて



誰も触れないように

増長して支配されないように

忌避してきた



気付けば

僕の中には

僕の他に住人がいて

僕は分担されていて


本当の僕が迷子になっていた



そして

今もまだ

何処かを彷徨っている




2007/02/10 (Sat)

前頁] [里雨夜の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -