空はさらって行く晴れたる日には喜びを雨降る日には苦しみを雷鳴渦巻く日には懺悔を忘れてしまう忘れてしまえば無くしてしまう無かったことにはならない無くしてしまいたくはない空に請うが返事はないだから僕は空に刻む喜びを悲しみを懺悔を忘れ去ったとしても空には刻まれるはず膨大で複雑で滑稽な記憶の跡が記憶が霞み掛かっていくこの瞬間も僕はそう信じている
[前頁] [空渡の部屋] [次頁]