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空渡の部屋


[10] 彫刻師
詩人:空渡 [投票][編集]

空はさらって行く
晴れたる日には喜びを
雨降る日には苦しみを
雷鳴渦巻く日には懺悔を
忘れてしまう
忘れてしまえば
無くしてしまう
無かったことにはならない無くしてしまいたくはない空に請うが返事はない
だから僕は空に刻む
喜びを
悲しみを
懺悔を
忘れ去ったとしても
空には刻まれるはず
膨大で複雑で滑稽な
記憶の跡が
記憶が霞み掛かっていく
この瞬間も僕は
そう信じている

2005/06/08 (Wed)

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