詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
君が死んだあとにも
悲しいと言葉に綴れる図々しさよ
その涙をいくらで売る気だ
心を動かす文章で装飾し
より大勢の人の涙で洗浄した札束で
手に入れた生活
心まで豊かにしてくれたか
喉から手が出るほど欲しがったものと
引き換えに失ったもの
全てを思い出にしてまで
叶えたかった夢
幸福な現実を前に
それらを捨てて
どこに行く
君が死んだあとにも
悲しいと口にすることの虚しさよ
本当に大切にしなければいけないもの
あれほど世に謳われていたのにね
何が大切か
失うまで本当に気付けないとは
こんなに泣かされるなんて
終わりを迎えるまでわからなかった
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
垂れた能書きに
上書きして
低くなった自己評価
理想・夢・希望
叶わなかったねご愁傷様
それでも幸せそうな顔して
笑ってるんだから
ディスる気も起きないよね
どうしたんだよ
前なら死んでも拒んでいた方を
なんなら嬉々として選んでさ
まさか本当に死んだのか?
自分で自分を殺しちゃったの?
理想・夢・希望
何ひとつ得られなかった空の手で
抱きしめた愛に満たされてて
いいなあ
いいなあ
此方人等 光は潰えて
方向性を見失い
今じゃ見向きもされないや
お前だけ幸せになるなんて
許さない
たとえ生き返らせてでも
お前を殺してやる絶対
絶対・絶対・絶対
ZETAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAI!!
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オーバーした糖質の量だけ
埋まる心のスキマ
自然にはない甘さでしか
満たされないのは愚か
それは確かだがしかし
菓子か駄菓子か歯科か仮死か案山子か
もしくは目視か寿司か牛か獅子か阻止か歳か
マシか無視か無しか餓死か死ぬしかないか気は確か
一瞬の快楽それ以外地獄
目先の欲に溺れて一生台無し水浸し
頬張りながら考える
明日は何食べよう
その前に今日死のう苦悩昨日何曜生きよう不器用
死相歯槽膿漏出そうでどうしよう明日は何食べよう
どうしようもないようyoyo死のう
ハローグッバイご機嫌よう
もう1日だけ生きよう
オーバーした糖質の量だけ
埋まる心のスキマ
自然にはない甘さでしか
満たされないのは愚か
それは確かだがしかし
菓子か駄菓子か歯科か仮死か案山子か
もしくは目視か寿司か牛か獅子か阻止か歳か
マシか無視か無しか餓死か死ぬしかないか気は確か
明日は何食べよう
その前に今日死のう苦悩昨日何曜生きよう不器用
死相歯槽膿漏出そうでどうしよう明日は何食べよう
どうしようもないようyoyo死のう
ハローグッバイご機嫌よう
もう1日だけ生きよう
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
辛抱強く閃きが降りてくるのを待つ
君はきっと生粋の表現者だ
そんなアーティストの作品を見て
凄惨な事件のニュースを見て
くだらないSNSでのやり取りを見て
浮かんだ着想は君と同じと云えるか
天啓とは呼べない思いつきのイデア
考え始めれば どこかには辿り着くもので
正解とは呼べないものでも
思いを形にすることは出来てしまう
たとえ美しくなくても
たとえ面白くなくても
才能がなくても
紙とペンがあれば
今ならタブレットがあれば
閃きがなくても思いつきで描けてしまう
天才じゃなくても
君じゃなく僕でも
表現できてしまうんだ
せいせいできてしまうんだ
評価が得られなくても
誰にも見向きされなくても
世に出た作品を見て
君は何と云うだろうか
湧くかインスピレーション
動くか食指
思い出すか初期衝動
新たな名作の礎に
根幹にキッカケに
ほんの少しでいい
静電気程度の閃光を
君や誰かに走らせられたなら
僕も何者かを名乗れるかもな
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ミナソコノアオニ ポツリ オボロヅキ
今際の際に流すエンドロールに使いたいな
眼前に広がる景色はどこまでも続く地平線と
藍より青く塗られた群青の空
放物線を描く七色の向こう側から光が射し込む
自然のステンドグラスだ
神々しさを感じて訪れる涙
自分にもこういう感情があったんだと
気付かせてくれる絶景に
どれだけ人生の旅を重ねようと度々は出逢えないが
同じ道を辿っていてもふとした時に見上げた夜空が
心に残っていたりする見慣れた景色のはずなのに
ネオン街から離れてもまだ白む都会の夜に浮かぶ月が儚い
それは自身の大切なバックグラウンド
心象に残る風景 一番奥の奥にあるのは夜を描いたレイヤー
深層に潜む背景 それはフェイク動画のような
湖のほとり 水面に揺れる朧の月 思い出は写し絵
良いように改竄されていたとしても誰も迷惑しないだろう?
昔に浸るのは夢を見るまで 過去の切り貼りは夢の中で
スクリーンに映し出される物語のピースはまだ足りないか
席に着くのはもう少しあとかな
朝の隨に 白昼も其処其処に 黄昏は徒然に 宴も酣に
今宵もひとり
帰り道に振り返るとそこには
The ephemeral Oboro moon, shimmering against the backdrop of the watery depths of my chest, bluer than indigo, dwells in the very core of my being.
(藍より青い胸の奥の水底を背景に揺蕩う儚い朧月が僕の根幹に宿っている)
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蝉の鳴く一生 とても短いと
昔から嘆かれ歌い哀しまれ
エゴだろう 人間の生も短い
五・七・五のリズムに乗せて
歌を詠むあなたの姿 鏡見てんの?
型にハマった生き方をしても尚
慈悲の心で哀れむなんて
鶴は千生きて 亀なら万生きて
人は百まで生き切れば良いほうで
それぞれの時間に違いはあるけれど
五・七・五のリズムに当てて
歌を詠むあなたを見て
鶴や亀なら嘆くだろうか
ましてやさぁ?
蝉を見ながら一句
歌を作るような真似しないって
五月蠅と書いてウザいと読むのはいいとして
情に任せて情を移して情に浸っているのはね
五・七・五のリズムに合わない
僕自身 超個人的感想で感情なので
鶴や亀からすれば似た者同士
人はみな人かな
五・七・五のリズムに乗せて
歌を詠むあなたの姿 僕も作るよ
型にハマった生き方を歌にして
心の隙間を埋めて・・・
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誰が為のliar 己が為のliar
嘘に嘘を重ねて生まれた虚構の火種は
現実へと侵食してfire
愛想笑いに疲れる君は嘘が嫌いだ
信じる者は報われない
罪悪感と背徳感の間を行き来する
脳内麻薬が僕に苦悩と悦楽を与える
隠れてこそこそコソ泥みたいに
小さな欲望を叶える
嫌がる君の顔は見たくはないのに
バレるかバレないかのスリルを味わいながら
塵も積もれば山となる罪と嘘を重ねてゆく
作り物のエンタメにハマらない人はリア充か
といえばそうでもなくて
平日は仕事や人間関係にヤられて疲れが蓄積し
帰宅後も土日も興味のないショート動画を見続けて
あとは眠るだけ
君が悪夢にうなされている間
僕は虚構に現を抜かしながらこの手を悪に染める
昔みたいに仲良く手を繋いで遊びに行けないな
追求されれば苦しい言い訳をして
後ろ手で君から見えないようにまた罪と嘘を重ね
事実は小説より奇なりに基づく実話ベースで小説を読んで
酸いも甘いも現実も知った気になって
毒にも薬にも金にもならない妄想で毎日を潰して
小さな小さな器を満たす
溢れんばかりの汚水を啜り
分泌された脳内麻薬と共に味わって
もう終わってる人生を反芻するお前はクソだ
嘘が嫌いな君は全てを暴いて真実を突きつける
悪夢から目が覚めてもまだ悪夢を見ているような目で僕を見て
失望して涙も出ないよな
絶望するよなこの世界に
罪深い嘘を説くイエス
フィクションよりも馬鹿げたノンフィクション
この手で作り上げ 強制的に観せた
興味のないショート動画よりくだらない嘘にまみれたリアル
誰が為のliar 己が為のliar
眩しい光に集まる羽虫の習性のような欲望は
やがて我が身を焼き焦がす
だけでなく 燃え盛る黒い炎は
それでも信じた最愛のマリアまで焼き尽くす
誰が為ののliar 己が為ののliar
嘘に嘘を重ねて生まれた虚構の火種は
現実へと侵食してfear
二人幸せだった思い出まで含めて全てを焼き尽くしTHE END
あとに残るのは焼死体が二体
なんてこったい 笑止千万
しょうもないどうしようもないショータイムで昇天してBAD END
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酸いも甘いも知ってまだ
地に足をつけてないから
十代の子の弾き語る
青い唄を聞いて
浮き立つ心と地蔵の体
鏡を見ろよ
お前はケツの青い
皺くちゃの赤ちゃん
若さはない幼さは
実社会から爪弾きにされ
と言うか逃げるように
閉じ籠もった六畳間で
自分探し
みんなやさしいからね
疲れたなら休んでいいよ
って言う
苦しまないで無理をしないで
わたしは心身衰弱
最初は本当だったんだろう
救いの言葉を鵜呑みにして
いつまで休むつもりだ?
少し歩いただけで
呼吸が乱れる
ダメだ
鬱で死にたくなる
そりゃそうだ
ずっと寝たきりだったんだから
重い重い腰を上げて
錆びた手足を動かせば
軋む心臓に痛みも伴うよな
足の裏から伝わる衝撃が
怠惰な我が身を疾走し
ぼんやりする頭を揺らす
何もしなくても湧いてくる
これらを形にして
藍より青い唄より青い
それらを世に出したい
十代の子にも
寝たきりの誰かにも
見せたいものがあるんだ
書き出しは違えど
行き着く先はいつも同じ
わかってるんだろ
救いの言葉はまやかしだ
他人の優しさを都合よく言い訳に使うな
よくあるあるあるあるあるクソッタレの半生
だけど歴史には微塵も残らない人生を歩んでいるのがお前
何も残せずに終わるごく普通の人の生
どうせそう
それでも
いつか斃る日まで
踠いて足掻いて虚しくなって
特別な才能はないと気付いても
誰にも必要とされず
誰にも見向きされなくても
この行為に何の意味もなくても
別にやらなくてもいいんだよ?
いつまでも休んでいてもいいんだよ?
それでもやるしかないんだ
死ぬまで苦しみ続けても
やることをやるしかないんだよ
それ以外に答えは無いから
お前がお前自身を納得させるには
それしか無いから
特別な才能がなくても衝動がある
運がなくても湧き続ける着想がある
頭の中にあるそれを
それらを形にする
表現する
創作する
発表する
それを続ける
死ぬまでやり続ける
無駄じゃない
なんて言わない
無駄だよ
今すぐ死んだ方がいいかもしれない
それでも気付いてるんだろ?
他に選択肢はないと
唯一無二の無為を
無為のまま無にするな
やれ
やるしかない
やれ
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ひとりぼっちのワンルーム
君とまた話せるようになるには
まだ足りないか
生活していくのに苦労はあるが
一人でも生きてはいけている
人の声を再生すれば
どうにか孤独にも耐えられる
灰色の空を見れないくらい
家に閉じこもる一日も
薬があれば狂いはしない
ひとりぼっちのワンルーム
君とまた話せるようになるには
まだ足りないや
時間が経てば記憶は薄れるなら
夢を見るたび
どうして鮮明になっていくの
息遣いまで聞こえてきたら
あと一歩かな
ひとりぼっちのワンルーム
君とまた話せるようになるには
まだ足りないか
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歳を重ねて垂れる乳
爛れる皮膚 痒い痒い
だらしのない
見せる相手のいない
醜い肢体は
自分さえ受け入れられれば
誰にも許しを求めなくて良い
嗚呼どうしてこうなった
漠然とわかっていたクセに
己の怠惰を
根拠のない自信が
結局 虚飾であることを
ぬるま湯はその分
冷えるのが早い
止まらない震え
思考停止
心肺停止まであと少し