詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][得票][編集] |
現実は現実味があり過ぎて
この日々が近い将来
幻に想えるなんて思えない
いつでも隣にいるきみの
隣に長居して
心地いいこの場所で
息苦しさを感じ始めたのは
ここ最近の話じゃないけれど
そう言えば
最近あんまり話をしなくなった
ただ隣にいるだけでいい
そんな話じゃないからな
変わらない日々が無いのは知ってた
でも
変化のない時が別れに繋がるなんて
知りたくなかった
ここまで現実を突きつけられても
まだ夢を見てる
幻になるのは
そう遠くない未来なのに
いまは夢を見る時じゃない時
じゃあどんな時
って訊けたらいいのに
話し掛けるのも出来ないなんて
初々しいとか
そんな話でもなくて
極彩色の夢よりも
モノクロームよりの幻よりも
色鮮やかに隣にいるきみと
この先どうなりたいのか
はっきりと口にするのは
後にも先にも
聞いてくれる人はいないから
いま言え
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