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高級スプーンあと何年の部屋


[82] 昆虫達の前夜祭
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

耳元から心臓まで貫かれる
俺にとって刺さるモノは
貴女にはどうでも良くて
一緒にいるのが不思議だな
その実何の不思議もなくて
俺が可愛いと思う貴女が
「かわいい」と云う相手が
一緒にいるのが事実だから

昨日林檎を食べた虫達が
今日どんな騒ぎを起こすのか
興味はなくて
その場に座って静かに思い返す
可愛い貴女と過ごした日々を
ふたりの蠢きは
裏返したダンゴムシの脚を見るよう
愉しかったな
あいつは昆虫じゃないけれど

2020/02/11 (Tue)

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