詩人:咲麻 | [投票][編集] |
電車に揺られ数十分
あの人に会いに行くのは
酷く簡単だ
でも、遠い
一生懸命になる自分
どうしようもなくなってしまう自分
酷く滑稽に感じる
地球の裏側
太陽と月の距離
果てなく遠い
少しだけ
君を嫌いになりたい
会いに行って
会わなければ良かったと
思わなくてもいい様に
何光年、先に進んだら
同じになれる?
どのくらいの速度で歩いたら
並んであるけるのだろう
君は、近い
でも、遠い
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どうしたの?
と、聞かれ
上手い言葉が
見つからない
どうしてしまったのか
自分でもわからない
あるいは
どうもしないのか
思う事は
溢れてくるのに
伝える術を
見つけられずにいるんだ
伝えるべき言葉が
口に出せないんだ
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ほんの少し肌寒いのに
静かに吹いた風は生温い
吐き出した息は
もう白くはない
肺に迷い込んだ風は
ぐるりと舞い
姿を換えて
さようなら
繰り返す毎日に
繰り返す
ままならない事に
不器用な対応
出会ってしまったから
初めまして
終わってしまったから
手を振った
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味気のない
色味のない
そんな毎日に射し込む
一筋の光なんてないけれど
打破する方法も
知り得ないけれど
ただゆっくりと
ほんの僅かでも
一歩前に足を踏み出しているという事実に
これでいいんだ。と
そう思った
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ごちゃごちゃに絡まり合って
知恵の輪よりも硬く
複雑なフォルム
一度切り落としてしまおう?
近付いて
蝶々結び
自然な流れ
緩やかなスピードで
解け落ちるその時まで
一緒に行こう
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朝が来て
夜が来て
繰り返し
繰り返す
叶えたい夢も
大切なモノも
手に入らないなら
捨ててしまいたいと願う
本当に大切なモノなら
また巡り会うと言って
もしも、
そんな甲斐性のない幻想に
縋り泣きたい気分なんだ
どうか照らして
朝が来て
夜が来て
繰り返し
繰り返す
眩し過ぎて暗い
バランスを崩した
その足元に
柔らかな優しい光を
どうか照らして下さい
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とめどなく溢れる涙の
止める術を見失った
何が悲しくて泣いているのかなんて
わからないからきっと泣いてる
1人にはなりたいけど
独りにはなりたくないんなんて
そう嘆いていたあの頃
きっと些細な不安さえ宝物だった
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ばいばい。が
寂しくて
そっと周りを見渡し
不意打ち
精一杯の勇気は
少し外れてしまったけれど
恥ずかしさと空しさで一杯の私は
よろけて躓いてしまったけれど
差し出された君の手は
温かくて優しくて
お返しの不意打ちに
唇も感情も
全て奪われてしまいそうで
ただただ俯いて
泣きそうになりながら笑っていたんだ
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優しさを探し出す
そんなかくれんぼをしよう
悩み泣いている君を
そっと見つけ出して掴まえる
君の悲しみに触れて
でも一緒に悲しんだりはしない
ただ傍に居て
私は笑っていよう
君が悲しみ嘆くなら
話を聴くよ
君が寂しいというのなら
いつでも会いに行くよ
手を繋ごう
さぁ、何処までも行こう