詩人:咲麻 | [投票][編集] |
一番強く輝いている
あの星が欲しかった
たかが数十メートルの距離を
手を伸ばし走る
なんだか手に入りそうな気がして
近付きも
遠ざかりもしない
ただ平行に動くだけ
足元が見えず
小さな石に躓いた
擦れた表面
滲む赤
あの星は変わらず
ただそこに在る
あの星が欲しかった
強く輝く
あの星になりたかった
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全てぐちゃぐちゃに
してしまいたい
こんなにも爽やかで
晴れた朝なんて要らない
反比例する
どんよりとオモい
眠ってしまう前に祈った
どうか明日が訪れません様に
聞き入れられるはずもなく
ぼんやりと明るむ
眠ってしまおう
目覚めればきっと闇
非現実を
夢で見る
夢に見る
明日はやって来て
今日になる
駆け乗った電車は
知らない場所へ連れていってはくれない
大好きなアーティストは
今の気持ちを代弁してはくれない
不意に会いたい人は
何処に居るのかすらわからない
この霞んだ毎日に
どうか終わりを告げて
全てをぐちゃぐちゃに
してしまいたい
むしろ清々しい程に
全てを失ってしまいたい
どうか明日に
笑顔があります様に
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ね、いつの恋が幸せだった?
いつだって恋は幸せ?
好きとか
愛してるとか
何もわからず私達は
囁いていたね
本物の恋なんて
本物の愛なんて
今でさえ
見付ける事出来ないのにね
必ず訪れる
お別れを
貴方は知ってた?
私は知っていたよ
ね、いつの恋が幸せだった?
私はね
これから先の恋が
一番幸せであって欲しいって
そう、願うよ
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あの日の言葉は誰のため
僕のため?
君のため?
根掘り 葉掘り
汚ない言葉で罵って
どれだけ自分が我慢したか
どれだけ僕が悪かったか
最後の最後に
ごめんなさい
ありがとう
ヒステリックな君の方が
100割増しで綺麗だった
嘘をついた君は
悲しい程醜かった
怒った顔が好きだった
嘘偽りが無いから
笑った顔が嫌いだった
悲しみで歪んでたから
誰かの代わりの僕じゃない
紛らわす為の道具じゃない
さようなら
嘘吐きなお嬢さん
愛してました
それなりに
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雨で散り
地面に張り付いた紅葉の葉
ぐちゃぐちゃな色彩
泥のついた靴底
少しずれて模様を創る
少し綺麗なとこ見つけて
君へのプレゼント
ラッピングしよう
可愛い鞄も
きらきらな石も
造られた綺麗は
必要ないよ
君ならきっと
あの足跡さえ
綺麗だね
周りがビックリするくらい
楽しそうに笑うだろうから
ぐちゃぐちゃな色彩
一緒に創ろう
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飾らない言葉で
言えたらいいのに
貴方と話してる時の彼女は
酷く可愛い
貴方の前での仕草は
酷く美しい
目で追う
目が追う
心が走る
貴方の前で
言葉が見つからない
貴方の前で
笑顔の作り方も思い出せない
グラスの氷をカラカラと
ひとりぼっち
交錯する
二人の視線
閉じた瞳で見る
二人の笑顔
臆病者は
目を逸らし
勝手な未来を
創造していく
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雨粒ぽろり
月曜日にさよならを
空を見上げ
星を探す
目薬みたいに
瞳を濡らす
まばらな人の群れ
色とりどりの傘の群れ
弾け流れる
弾け消える
弾み流れろ
弾み消えろ
明日を占う天気予報
晴れを願えど雨模様
雨粒ぽろり
越えて来た君に
ほんの少しの期待と
こんばんは
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いかに性能が良く出来るか
いかに無駄を無くせるか
そうやって競い合う
誰にでも切り取れてしまうから
必要なくなってしまう
何の興味もない友人は
いいね、いいね。
と褒め立てる
失敗だと自覚したものですら
良いものだと言う
何がどう良いのか、と
問いつめたなら
離れて行け
何も言わず、消えて
その先で、私を馬鹿だと笑ってて
それをきっと
踏み台にして
這い上ってみせるから
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空を近くに感じられなくなった。
挑戦すればするほど、
気持ちだけが焦って、
上手に跳べなくなった。
あの空を、
あの空を感じたい。
もう一度、
もう一度跳ぼう。
あの空を感じるために。
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古びたbar
無知を装う君
間接照明のirony
そんなつまらなそうな顔をしていたらバレてしまうよ
僕の処に来たらいい
彼は君には似合わない
さぁ、僕の手をお取りよ
君と僕となら
あの汚らわしい喧騒さえ
美しい旋律に代える事が出来るから
古びたbar
紳士を装う僕
色鮮やかなカクテルのhallucination
気が付かないままで
あちらの彼女にカクテルを…