淡い淡い希望は、打ち砕かれる事を知っているのに飽くことなく、繰り返すその度、傷付いた振りをして傷を舐める事が、唯一の確かな実感だったふわふわと描いた理想は、遠く諦めた理想目を瞑りやり過ごした現実は、そこにある逃げられない現実何に憧れて、何から逃げたかったのかあるいは何ににも憧れず、何からも逃げなかったのかただわかる、それはこんな人は嫌いだと言い放った存在が、紛れもない自分だということ
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