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咲麻の部屋


[137] 手のひらの空っぽ
詩人:咲麻 [投票][編集]

写し出した光を
掴む事は出来なかった

握り締めていたと思ったものはただの勘違いで
何も握ってなんていなかった

在りもしない虚無だけを
ただ必死に握り締めて温めている

失ったと思い込んで
すぐ側に落ちているのに気付けない

無くしてしまったと嘆いて
気付かないフリをしてた

何も持ってないのを言い訳に
目を背けていたかったんだ

2011/03/02 (Wed)

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