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亜子の部屋


[5] 霧雨真珠
詩人:亜子 [投票][得票][編集]

霧雨がしんと幕をおろす
あなたしか見えない夜

雨粒を
互いの吐息でつないだ首飾り
指先の繊細なうごきをおぼえて
大切に守る
そう祈りをかけた
そして遠くをのぞむ眼差しをもつ二人だった

守れば守るほど
ゆがんでいく祈りに
ついに壊れたあの衝撃と
霧雨が晴れた開放感は
忘れはしまい

2006/06/24 (Sat)

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