詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
わたしは天才である
生まれながらに授かりしものがある
貴方にもありますか?
わたしにはありますよ
わたしも持っていますよ
わたししか持っていませんよ
「浸透写真」
誰もに用意されていて
そこに見本はなく
そこに答えもなく
で見つけていくもの
朝顔の咲く項 朝日が登り 朝が来て
昼顔を見る頃 夏の訪れ 帰り水
夕顔を眺めて 儚さを知り
夜顔も共に 朝顔を迎えよう
二十四時間の営業の終わり
四季が三季になる頃に
近く変動が訪れて
大地を揺るがす出来事に
また
生きゆく花の切なさと
人々の思惑が余計なことと
傘 鳴り合って
微笑み返すことが
ヒトの本文であることに
改めて変わりがない
こととする…
詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
雨の降る通り
街路樹から落ちていく雫
古い街並みに見えるのは
あの頃に通(かよ)ったレコード店の
閉じて錆びたシャッターが
どれだけの時間が経ったのかを
僅かばかりにズレた
記憶の断片が
必然的に頭の中に閉じ込めた…
人は誰もが
気にしまい、大したことではないと
思い続けると
かえって
古い滓(おり)が水面へ浮かんでくるように
思い出してしまうもの
本当に忘却できぬそれは
まるで
雨で溜まった水面に薄氷が張り
それを知らぬ間に誰かなのか
はたまた陽の光が溶かしたのか
一度は無くなり
しかしまた一晩にして冷えて凍りついては
再び覆い被せるものとなる…
いつかは明けるとは知りつつも
それがどのような姿であるのかは知らず
たかだか知れた人生に於いては
この街並みの歴史に刻まれる事はなく
だがしかし
確かに触れた雨の雫は
古の内心とは差異もなかった…
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キミらは なにを こんな ところで〜
愚痴やらを こぼし てんの〜?
古い 体質の この国で
家(ウチ)を 飛び 出し ても
なんかコレ 以前(まえ) あったよね?
そんなこと を思い出して みては
知らぬ間に 時代(とき)は繰り返し
また いつも 若人を
"試食する"
何が 起きても A法で
その時の 大人は 巧妙で
何も知らぬ 未成年(こども)は ウブだから
お金が欲しくて 飛び 込む
口が裂けても 軽快で
この あとの まつりは comb your hair
だからいつも 言ってんじゃねーか
襟を 正して 歩いてゆけ
とはいえ 現代(いま)は こんな悲劇
誰かに いつも 来てるの?
ゆるい 体裁の 集団で
肩を ほら並べても
なんだコレ? 知っちゃいないよね?
本音ごと 隠して みては
裏の間で 誤記を 繰り返し
まだいつまで 弱人から
"詐取をする"
何をやっても A法で
その多くの 知らせは 大儲け
とにかく カネ(懐)は 大事だから
腐敗をしてでも 掴み取る
この 国が割れても 計算で
この先の 未来は 永劫で
だからいつも 体たらく なんだ
鋭利な 刃物(感情)を 持ち 歩け〜
我らの 行き着く A法は
何度でも 難易度も A法で
大概に 互い 振る舞えよ
この胸(ハート)に ハードに
突き付けろ
詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
ある大国の主が手を挙げる
そこから我慢比べが始まった
従う者達と反抗する者達は何を思う
無力な人々は何を思う
一年ほど経過した今では
よからぬ国々が
少しずつ我慢できなくなってきている
静けさの中の緊張感が漂う世界の中で
裏舞台では 良い国も悪い国も慌ただしい
支援のという言葉は
良い事にも悪い事にも使われている
戦地となる地に住む人々達の元へ
大量の食料や暖を取るものが送られている
兵士やミサイルもそこへ向かっている
これから着弾するかもしれない
誰かが銃をこの身に向かって構えるかもしれない
表向きに戦っているのは二つの国だけど
間接的にそこへ向かい集まって戦っている国は
どれほどあるだろうか
この指止まれと挙げた手を下ろす時に
その人物は存在しているだろうか
世界中の人々が注目する
2人が挙げている手を
お互いが向き合って下ろしてくれれば
そこに握手が生まれ
拍手が起こり平和が戻るけれど
その為に何人の人の人生が犠牲になるのか
勇気を持てば簡単なことのように思えるけど
その挙げた手を下ろす時は
世界各地が悲惨な目に遭っているかもしれない
代わりに誰かが挙げ続けるかもしれない
詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
君はいま何を見ている?
綺麗事を探して
日々湧いてくる欲望の塊を隠して
洒落たグラスの中に映る姿に憧れて
そっと伸ばした手の先の感触のそれは
心の隙間へと導くように
軽く握りしめておけば良かった
誰にも気付かれないように
閉まっておいたはずの記憶は
巡る日々のどこかで再生され
片時も側を離れようとはしない
映し出されたものは
現在にある過去色のものたち
それらに似合う服を着てみても
皆んなが同じ事をしていては
ただの それとしか思えない
何処で佇んでいても
寄せては返す波の音と
流れてる雲や
時折り濡らす雨は
気紛れな時があって
そこで感じるものには
その時に合う言葉の方がいい
この時代を生きて
失望を覚えることがあるけれど
それを超える幸せを
この手で触れてみたくなった
もう一度…
明日への糧として
心の隙間に刻み込んで
もう一度
取り戻す為に…
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一言で言えばこんなこと
タイトルと同じじゃないか
なんて思われてしまう
が
我関せず
"ここまで来たのに閉まってる"
あの頃の僕らは
その日を生きることに
楽しむことに精一杯で
とても素直だった
思い付きで友達の家へ行き
居なければ
どこへ行ったのかを聞いたり 教えてもらっては
そこへ向かったんだ
友達と上手く会えたら
また思い付きで
何をして遊ぼうかと考えたものだった
たまには一人でいたい日もあった
けど
思い付きで友達が遊びに来てくれた
嬉しいじゃないか
思い付きで僕のことが浮かんだのさ
そこからまた"思い付き"が始まる
「何して遊ぶ?」
個性派の友達はみんなウズウズしてる
そうこうしているうちに
また別の個性派の友達が来た
たまにはバスケットでもしようか
その後に あの店へ行ってみようか
楽しければ何でも良かった
楽しむことに素直だった…
やがて時は過ぎ
いまはスマホさえあれば生きていける
と言える程に 時間も過ぎ
そして 友達も来なくなった…
だけど この小さな画面の中に
個性派の友達が何人もいる
一瞬で友達が増える
見たこともない才能の持ち主だっている
この
小さな画面の中に 広がる世界がここにある
思い付きでやったことに
沢山の人達が共感してくれる
楽しみのカタチは
時代とともに変わり
様々なことが事前に分かるようにもなった
思い付きの行動は変わらないけれど
考えることが少なくなって
ここまで来たのに閉まってる
と言うことも無くなった
考えることが少なくなると
生まれ持った才能も活かせなくなるものだ
せっかく進化した今の時代に
広い世界に発信できる個性派は
その個性を閉じ込めたまま
その世界の中で皆と同じようなことをしている
一言で言えばこんなこと
やってる事が皆んな同じじゃないか
なんて思う
が
そこには我関せず
ひと手間かけて
時間をかけて
素直に楽しむことを
また 追いかけて…
詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
美化されたサクセスストーリーに
誰もがそこに憧れや妬みを覚える
真似してみればいいさ
できるのかを
そこに辿り着くまでの道程には
苦しみや悔しさがあり
不安や苛立ち 孤独感
そして気性が悪くなる時もある
輝く為に 己を鍛錬し 磨き
魂を削ることもある
何が正しいのか 答えを早く求めたい時だってある
そして 諦めたくなる時もある
夢はいつだって美化されてしまうもの
儚く散った花弁を見て 美しいと感じることは
言い訳にしかならず
美しき夢を叶える為に必要なことは
何より己の断固たる決意であり
その夢とは
他の誰もが普通の暮らしをしているなかでの
それとは違う
誰よりも忍耐強く 努力し続けること
そこに辿り着くまでアクセルを踏み続ける事は疲れるものだけど
それ以上にブレーキを踏まないことで
その歩みを止めないことにもなる
夢に辿り着くのは終着地点ではなく
スタートラインに立つこと
本当の夢の始まりはそこからとなる
誰よりも忍耐強く 努力していくことを覚えた
そこからは自分を信じて 肩の力を抜いて
今ある才能に努力を重ねて進めば
まずは周りが認めてくれるだろう
それに驕らず何処までも進む初心を忘れずに
歩みを止めずに進めばいい
夢の先にはまた新たな夢が現れる
ひたすらそれが続いていく
歩みを止めない限りは
いつまでも忍耐強く 努力していくこと
答えなどいつまでも見えない方がいい
答えを作った時は
素直に歩みを止める時である
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今のこの世界を例えるのなら
ありふれた言葉で十分なんだ
もし
この先の未来を憂いているのならば
誰にも分からない言葉が必要になるだろう
ただ
誰にも分からない言葉ならば
一人で変えていくしかない
その行動力はあるのか
最後までやり抜く意思は固いか
自問する必要があるのならば
誰かに気付いてもらう必要があるだろう
その言葉の意味も
あなたの存在も
言葉を極めたら
何をすべきかなんて考える必要もないだろう…