詩人:桜井 楓 | [投票][得票][編集] |
一言で言えばこんなこと
タイトルと同じじゃないか
なんて思われてしまう
が
我関せず
"ここまで来たのに閉まってる"
あの頃の僕らは
その日を生きることに
楽しむことに精一杯で
とても素直だった
思い付きで友達の家へ行き
居なければ
どこへ行ったのかを聞いたり 教えてもらっては
そこへ向かったんだ
友達と上手く会えたら
また思い付きで
何をして遊ぼうかと考えたものだった
たまには一人でいたい日もあった
けど
思い付きで友達が遊びに来てくれた
嬉しいじゃないか
思い付きで僕のことが浮かんだのさ
そこからまた"思い付き"が始まる
「何して遊ぶ?」
個性派の友達はみんなウズウズしてる
そうこうしているうちに
また別の個性派の友達が来た
たまにはバスケットでもしようか
その後に あの店へ行ってみようか
楽しければ何でも良かった
楽しむことに素直だった…
やがて時は過ぎ
いまはスマホさえあれば生きていける
と言える程に 時間も過ぎ
そして 友達も来なくなった…
だけど この小さな画面の中に
個性派の友達が何人もいる
一瞬で友達が増える
見たこともない才能の持ち主だっている
この
小さな画面の中に 広がる世界がここにある
思い付きでやったことに
沢山の人達が共感してくれる
楽しみのカタチは
時代とともに変わり
様々なことが事前に分かるようにもなった
思い付きの行動は変わらないけれど
考えることが少なくなって
ここまで来たのに閉まってる
と言うことも無くなった
考えることが少なくなると
生まれ持った才能も活かせなくなるものだ
せっかく進化した今の時代に
広い世界に発信できる個性派は
その個性を閉じ込めたまま
その世界の中で皆と同じようなことをしている
一言で言えばこんなこと
やってる事が皆んな同じじゃないか
なんて思う
が
そこには我関せず
ひと手間かけて
時間をかけて
素直に楽しむことを
また 追いかけて…