詩人:洲砂 | [投票][編集] |
何色もの
核ミサイルを隠し持つ
秘密基地はペンケース
攻撃目標:
均等に整えられた
白い画用紙街
Childrenはいつも革命家
色鮮やかな破壊活動
創造は止められない
カラフルにされた
画用紙街
一番星の桃色天道虫が
マスカラ出目金に愛を囁く
学生ライオンは
焼きとうもろこしを頬張り歌う魚の群れは
花の蜜を集める
Childrenはいつか革命家
終わりのない創造衝動
画用紙には収まらない
ストーリーを夢見る
Childrenはいつも革命家
想像は抑えられない
お店には並んでいない
色彩を手にする
Childrenはいつか革命家
Childrenはいつも革命家
想像は抑えられない
詩人:洲砂 | [投票][編集] |
雨の日には
キュィ キュィと歌う
自転車の後輪ブレーキ
急な下り坂
ゆがんでる『止まれ』標識
毎朝すれ違う
何人かの顔見知りさん、
今日もまた
赤信号ですね
きっと明日も
赤信号ですね
少し寂しいかな
第三回通学路卒業式。
僕はこの春
通い慣れたこの道を卒業します
ゆがんだ『止まれ』
今度見る時は
車の運転席かもしれない
新しくなって
ゆがんでないかもしれない
一つ目の横断歩道
クールな感じの通勤おじさん、
その時もまた
赤信号ですか
いつもの時刻
赤信号ですか
もうすぐサヨナラの
第三回通学路卒業式。
僕はこの春
違う路のある街へ進みます
少し寂しいな
第三回通学路卒業式。
詩人:洲砂 | [投票][編集] |
透き通る りんご
朱でない魅力
それが 不思議 。
閉じ込めた 気泡が
刻を止め、
ゆらゆらとした
陽光を
受け入れては
静かなテーブルに
その香りを
白く
白く
踊らせる
りんごの胎内で
生き続ける 不思議 。
私は
刻に愛される
透明なりんごでなければ
朱ですら ない。
それを
活力に感じることもできれば、
悲しく思うこともある
それが
ヒトの不思議 。
悲しみが
魅力でさえある、と
今もなお
白く香るのかい
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降り掛かる 曇天
萎える常温
漂えば 静止画
見透かして
潔く 返却してよ
此処は空席
緞帳は 口を閉じたまま
虚勢は衰え逝くもの
片隅から裂かれて
舌先の 枯渇
著しく帰還を願う
何時からか 空席
雨音を聴きたい。
本日も曇天
緞帳は暇を持て余し、
虚しくも
心に狂気は帰って来ない
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二言目には
面倒くせぇ
面倒くせぇ
なぁ ロック
それでも笑っていたよな
日没は容赦なく、
やりたいことの半分もできなかった
二十四時間なんて本気で遊ぶには少なすぎたな
そうだろう ロック
馬鹿な俺たちゃ
格好つけれりゃ
何でも良かった
なぁ ロック
現在の俺は格好いいか
マトモになった頭で
やりたいことを見つけることさえ難しい
あの頃の俺達は多分
格好よかったんだろうな
そうだろう ロック
何時だって
眼は探しているよ
頭にちゃんと残っているから。
耳は聞き分けようとしているし、
鼻は嗅ぎ分ける。
舌で確かめようとするけど
なぁ ロック
足をどこかに忘れてきてしまって近づけないよ
なぁ ロック
手がどこかに絡み付いてしまって掴めないよ
心はちゃんと覚えているんだ
なぁ ロック
俺達の漕いだ自転車は
風を切っていたよな
そうだろう ロック
なぁ
そうだろう、なぁ
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黙れ 黙れ
見え透く賛辞
同情無用
我が名に傷無し
下がれ 下がれ
たかが浅知恵
喰えぬ戯言
誇りに傷無し
偽り無く我は純潔
咲くも自由
散るも自由ぞ
しかと見よ
強き一輪
曝せ 曝せ
一糸纏わぬ
裸の本性
撃ち抜いてくれる
下がれ 下がれ
我が名に傷無し
誇りに傷無し
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此処に“笑顔”と
記してみても
歯切れの悪い笑みばかり
それが
現状。
できるだけ
アナタになりたいと
紙面は告げる
それも、本当。
今だって
息づいているよ。
紙面が踊れば
出会うのは必然
やっぱり
アナタになりたい
それでいて、
もしかしたら
どうでもいい。
存在は続く。
それなら
どうでもいい。
忘れることは無い。
アナタの紙面が
笑っていれば
引き継がれていくものが
たくさんある。
むつかしいことは
止めるよ。
この紙面は
歯切れの悪いままで。
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「肩までつかれ」と
愛された頃の
浴槽の深さといえば
それは
それは
大層なもの
今では
肩を沈める前に
湯が溢れ
日々、苦笑
「三十数えてから」と
叱られた
カラスの行水も
いつしか
過去のおはなし。
今では
そのまま眠りたい
浸るべき時間は、尽きず
そんな
浸る、浴室
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はじめまして
あるいは
久しぶり、
薄くて
視えない膜
でも
つつけば
やっぱり青い、ね
だって どこも地球さ
おはよう
もしくは
おやすみ、
ゆっくり、だけど
逃げ足は速いから
早くバトンを
繋げなきゃね
忙しいね
僕
それに
僕、意外の人。
めぐり めぐって
さようなら
そして
よろしく、と伝えて。
また、いつか、ね