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洲砂の部屋


[7] りんごに包まれて
詩人:洲砂 [投票][得票][編集]


透き通る りんご
朱でない魅力
それが 不思議 。

閉じ込めた 気泡が
刻を止め、
ゆらゆらとした
陽光を
受け入れては

静かなテーブルに
その香りを
白く

白く
踊らせる


りんごの胎内で
生き続ける 不思議 。
私は

刻に愛される
透明なりんごでなければ
朱ですら ない。
それを
活力に感じることもできれば、
悲しく思うこともある

それが
ヒトの不思議 。



悲しみが
魅力でさえある、と
今もなお
白く香るのかい




2007/03/17 (Sat)

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