詩人:No-Name Doll | [投票][編集] |
貴方の口があまりにも楽しそうだから
思わず塞いでしまいたくなるの
貴方の涙が余りにも綺麗だから
そっと抱き締めてあげたくなるの
貴方の腕に抱かれるのがあまりにも心地いいから
ワザと怒らせるような事言っちゃうの
貴方に見て貰いたくて
悪戯しちゃうの
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「君は私の半身」
そう言ってくれた貴方はもう居なくて
私の体は半分空っぽ
いや…残り半分も…
だんだん風化して無くなりつつある
貴方の愛はとても居心地が良かったのに
貴方の存在が私を幸せにしてくれたのに
貴方はもう居ない
狂う程の愛はやがて壊れて狂気へ変わる
愛は憎しみに
優しさは殺意に
ねぇ…そうでしょう?
私の半身...
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漆黒の黒髪に
瑠璃色の瞳
薄紅の頬に
深紅の唇
牡丹の簪揺らしながら
向かうは約束の場所
櫻の花弁舞い散る丘に
今宵も少女は訪れる
出逢い
言葉を交わし
見つめあった
思い出の場所−…
けれど今は彼は居ない
どこか彼方へ行ってしまった
白い吐息を首に絡ませながら上を見る
冷たい風が少女の髪を揺らす
薄紅の花弁が風に舞えば
薄紅の頬を雫石が飾る
そんな夜更−…
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太陽は嫌いだ
キラキラ輝いて
私までその光に飲まれてしまいそうになる
月は好きだ
優しく私を包んでくれる
周りを暗くしてくれるから
涙を流しても誰も気付かない誰にも分からない
今宵も私は月を待つ
私だけの
唯一の
秘密の時間を…
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今宵も真っ赤な華が咲く
私の躰中に真っ赤な真っ赤な華が咲く
これは消えない華
貴方は消させてくれないもの
私は貴方の物
その証を首筋に残すように深く口付ける
熱いの…
この証には毒が入ってるみたいね…
だって…
貴方しか見えないんだもの…
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貴方に逢えた事が運命(サダメ)なら
私が恋に落ちたのも運命(サダメ)なの?
こんなに苦しいのも
こんなにもどかしいのも
こんなに哀しいのも
全部全部運命(サダメ)なの?
どうか教えて下さい
神様…
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貴方と触れ合った一時
夢のような時間
躯はまだ熱を帯びてる
貴方が撫でた頬が赤に染まる
次はいつ会えるの?
また頭撫でてくれる?
貴方の目が細くなる
そんな貴方が
『大好き』
でも貴方はずっと側にいる訳じゃない…
だから迷惑かけたくないの
だから私の気持ちはそっと胸の中に…しまっておこう…
死ぬまでずっと…
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…愛してる…
そんな簡単に言わないで
貴方は知らない
言葉の意味を
この世に永遠はない
繋いだ手も何時かは離れて
交わる視線も何時かは消える
『ずっと』なんて無いの
だから私にその言葉を吐かないで…
人恋しさに負けてしまいそうになるから
私は弱いから
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寂しい体を抱きしめて
今宵も一人眠りにつく
誰か抱きしめて
誰か愛して
誰か穢れなき口付けを
嘘では嫌
真実の愛が欲しいの
誰か私だけを
愛して下さい
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束縛…縛られる…
時間に
空間に
人間に
逃げ出したくて
逃れたくて
必死にもがく
でも棘は私を離そうとせず尚も私を縛り上げ
その痛みに涙するも
滴は虚しく地面に吸われる
傷から血が流れるも
闇の中で見える筈もなく
籠の中の鳥は
何時しか静かに瞳を閉じるの
雁字搦めに縛られながら
誰にも気付かれる事無く