漆黒の黒髪に瑠璃色の瞳薄紅の頬に深紅の唇牡丹の簪揺らしながら向かうは約束の場所櫻の花弁舞い散る丘に今宵も少女は訪れる出逢い言葉を交わし見つめあった思い出の場所−…けれど今は彼は居ないどこか彼方へ行ってしまった白い吐息を首に絡ませながら上を見る冷たい風が少女の髪を揺らす薄紅の花弁が風に舞えば薄紅の頬を雫石が飾るそんな夜更−…
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