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煉火の部屋


[3] 迷彩に沈む森の
詩人:煉火 [投票][編集]




僕は
僕だけ
守りたい
他には
何も
いらないの


ああ、
信じたら
いけないよ
僕は君を
愛してない
「世界一
君を愛してる」
そんな嘘っぱちに
騙されては
駄目だよ
僕は僕だけを
守るために
生きてる
心も
身体も
なにもかも
守りたい
いつだって
僕の世界の
真ん中は
僕なんだよ
だいすきなんだ
僕はぼく自身が

切り捨てて
振り払う
振り返らずに
笑って
「ばいばい」
抱き上げた
温もりを
手放すことを
否としない
手に入れた
輝きを
掻き消すことも
厭わない
最後に
残るのは
僕を愛する
ぼく自身だけ
それでいい

それがいい






だいすきなの
誰も
触らないで
愛なんて
もう充分なの

2009/12/16 (Wed)

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