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無人の部屋


[18] 隣街の彼女
詩人:無人 [投票][編集]

夕餉の匂い
悲哀色の記憶
夕暮れの公園
またねの約束
カラスは俯き
犬は頭を垂れた

ガラス玉
割れてしまう玉
気持ちと一緒
いつか割れてしまう

格差という鎖を
引きちぎり
彼女の街まで
走って行こうか

きっと彼女はもう
そこにいないけど

2011/08/17 (Wed)

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