詩人:漣 竜庵(さざ波) | [投票][得票][編集] |
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П ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄П
窓ガラスを
コツ……
コツコツと
窓カラスが
クチバシで
窓を叩く。
冬の
真っ白な
窓カラスが
雪音と一緒に
雪色の切なさを
運んで来た。
365日前に
書いた手紙は
瞳を閉じても
両耳を塞いでも
変わらぬまま
脳裏に
浮かんだが、
その手紙を
細々に破いて
あの日と
同じように
窓ガラスめがけ、
放り投げようか。
真っ白な
窓カラスが
翼をひろげたら、
破り捨てた手紙と
切ない雪が
闇夜を照らし
真っ白なカラスは
真っ黒な過去に
姿を消していく。
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