あなたがいない午後の昼下がり私はあなたの残り香抱きながら眠る深く深くふいに私の頬を撫でる温もりあなたの手柔らかに暖かく私の曲線を撫でる不意に口づけ驚きと甘さあなたは眠い私を優しく起こし暗くなり始めた外へ誘う“久しぶりに早く帰れたんだ”“二ヶ月ぶりの休みだよ”素敵な夜景が見える丘へ立つ肌を刺す冬の風“こんな一時を待っていたの”私の喜びに満ちた声そして私はまた“あなたのいない”現実へ戻された
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